毎年11月25日から12月1日までが
『犯罪被害者週間』 であることを、
このニュースを読んでいて、初めて知りました。
長野拳銃発砲 娘と息子失った男性 「被害者・遺族に寄り添ってほしい」 犯罪被害者週間 - テレ朝news
家に押し入ってきた暴力団幹部の男に長女と次男を銃殺されたうえ、
いわれもない誹謗中傷を受けて苦しめられ、
さらには近所の住民からも
「規制線を張られて迷惑した。謝って歩け」 ・・・・・
突然我が子を二人も奪われたうえに心無い人々によってさらに痛めつけられる
ご両親のお辛さは、想像もできません。
もし私だったら・・・?
もう生き続けるのが苦しすぎて辛すぎて、早く楽になりたくて、
良からぬ考えを持ってしまうかもしれません。
若くして命を絶たれたお二人の事件については、しばらく前に読んだ記憶がありました。
証言 当事者たちの声 犯罪被害者は2度苦しむ - NHK 事件記者 / 取材note
ご遺族の元に届いた、「しっかり反省をしてください。猛省を促す。」 という中傷のはがき。
「規制線を張られてみんな迷惑している。謝って歩くのが当然だろう!」 と怒鳴る近所の人。
事件が起きた家には住めないからと町営住宅への入居を申請しても、断られ。
事件後体調を崩し働けなくなった父親の肩に、住めなくなった家のローンが、重くのしかかり。 ・・・・・
被害者遺族が、なぜ二重三重の苦しみを受けなければならないのでしょう。
ご遺族を誹謗中傷する人々は、いったい何を考えているのでしょう。
先日サッカーW杯の試合後に、日本人サポーターたちが観覧席のゴミを集めて世界中で賞賛されましたが、
同じ日本人とは思えない。思いたくないです。
傷ついた相手の苦しみに寄り添い、思いやりをかけられるのが日本人と思いたいのに・・・・・。
さらには公的な被害者支援も、日本は本当にお粗末な状態にあるんですね。
証言 当事者たちの声 今も”煙”のにおいが ~命の価値に差をつけないで - NHK 事件記者 / 取材note
26人もの尊い命が奪われた、大阪のクリニック放火事件。
心を病んで働けなくなり、復職を目指してクリニックに通っていて事件に巻き込まれ亡くなった男性。
未亡人となった男性の妻は、幼子を一人で育てる覚悟をした矢先、大きなショックに見舞われます。
被害当時無職だった男性への被害者遺族給付金は、
被害当時の収入で給付額が決まるため、大幅に減額されるのです。
ひどっ・・・ たまたま事件に巻き込まれたときに無職で無収入だったからといって・・・!
その一方で、犯罪ではなく交通事故の被害者遺族には、
被害者の年齢などの平均給与額を基準に算出した額が補償されるそうです。
何なのこの差!
誰だって好き好んで被害者になるわけではないのに、
被害者になるなら犯罪ではなく交通事故にしろっての!?
上にリンクを貼った記事に、犯罪被害給付制度の補償額の国別比較があります。
それによると、一人あたりの負担額は、日本が約6円なのに対し、
アメリカ:約142円、イギリス:約354円、フランス:約742円、ドイツ:約592円。
悪夢のような悲しみのどん底に突き落とされたうえ、容赦なく降りかかる経済的困窮。
誰もが犯罪被害者になる可能性があるというのに・・・
日本の補償制度が一刻も早く改善され充実されるよう、
心から願います!