Quantcast
Channel: ハナママゴンの雑記帳
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1533

最強の勝ち組それは義母

$
0
0

 

 

前回記事で、義母がオットーに

「あなたはお父さんにも優しくなかった」

と言ったことを書き、久々にクソ野郎だった義父(3年前に他界)を思い出してしまいました。

ドイツ人の義父(1926年4月-2019年12月)のクソ野郎ぶりについては、過去に何度か書きましたが、

ここでリストアップしておきましょう。私も久々に読み返したくなったし

 

オットーの近親

○○年前の義理の家族

家庭内独裁者だった義父

Second Class Citizen の義母

間違いだらけの夫選び

やっぱり間違いだらけの夫選び

 

7年前には義父の一存で引越しすることになり、高齢の二人(当時90歳と88歳)には、

もちろんオットーのサポートが必要でした。

 

老後の沙汰は、カネ次第 ①

老後の沙汰は、カネ次第 ②

老後の沙汰は、カネ次第 ③

終の棲家探し ①

終の棲家探し ②

終の棲家探し ③

終の棲家探し ④

とことん間違いだらけの夫選び

終の棲家探し ⑤

終の棲家探し ⑥

 

老衰で身体の自由がきかなくなると、義父はその憤懣を義母だけでは足りず、

仕事を返上してサポートしているオットーにまでぶつけるようになり・・・

義父が他界するまでの3ヶ月ほどは、惨澹たる状況でした。

私はオットーがメンタルをやられてしまうのでは?と心配でしたから、

オットーが匙を投げて義父母のサポートから手を引くことにしたときは、

一安心したものです。

 

オットー、奮闘中

「あのクソ野郎が!」

義父はおそらくサイコパス

義母の気持ち

義父母の現在

パワーアップしたクソ野郎

義父、逝く

義父が逝くまで ①

義父が逝くまで ②

義父が逝くまで ③

義父が逝くまで ④

義父が逝くまで ⑤

義父が逝くまで ⑥

 

義父が他界して、早や3年。

2年目くらいまでは義母は、折に触れて「本当に良い夫だったわ・・・」と

義父を思い返しては愛おしげにつぶやくので、

そのたび私は(ケッ!)と腹の中でクサったものです。

でもその後、義母の記憶力は低下していき、去年の義父の誕生日には初めて、

「○日は何か特別な日だったような気がするんだけど、思い出せないのよ。

何だったかしらね?」と。

義父の思い出話もほとんどしなくなったので、せいせいしました。

 

オットー兄妹や私の目から見れば、あんなクソ野郎と添い遂げた義母は、

人生を無駄にしてしまいました。

せめて子供たちが自立し家を離れた時点で離婚していれば、

その後の30年余りを平穏に、自由気ままに暮らせたのにと。

ひょっとしたら、ごく普通の気立てのいい男性と再婚し、

第二の人生を楽しめていたのにと。

 

でも人生は一度きり!にも書きましたが、義母にとっては義父はあくまでも良い夫・良い父親で、

彼女の一生は幸せだったことは決して、何が何でも、揺るがないのです。

これって、すごくないですか!?

かなり前に日本で『勝ち組・負け組』という言葉が流行ったようですね。

私はずっと、義母は負け組以外の何ものでもないと思ってきました。

でも最近、考えを改めました。事実はどうあれ

自分は良い夫に恵まれたうえ添い遂げられて、本当に幸せだった

と固く信じていられる義母は、最強の勝ち組だと言えるからです。

 

義母に限ったことではありません。

傍から見れば不幸そのものの人生でも、それが自分で選んだ納得できる生き方なら、

本人にとってはそれが幸せということは十分有り得ます。

『幸せは人それぞれが自分で決めること』というのは本当だなと、つくづく思うのでした。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1533

Trending Articles