ジャーナリストになって、早5年目のムスメ。
海外取材が大好きで、機会があれば海外に飛ばせてもらっています。
そして先週は、食料と人道支援危機の取材のため、ソマリアに行きました。
ソマリアはイスラム国家のため、女性は肌の大部分を覆い隠さなければなりません。
ムスメもそれ用の衣類を用意して出発したそうです。
過去には女性はブラジャーを着けただけで公開鞭打ち刑に処せられたこともあったとか・・・(今もかな?)
ホテルの部屋からの眺めはこんな感じだったそうです。
正直私は、ソマリアには行って欲しくなかったです。
未だに政情が不安定らしいので、万一戦いに巻き込まれてしまったら・・・と、心配で。
現地ではチャリティー組織 Save the Children のメンバーが、ムスメとカメラマン氏を案内してくれたそうです。
下は、ムスメたちに付けられた護衛団だそうで、当然ですが、武装していますね。
戦地で取材中のジャーナリストやカメラマンが、流れ弾に当たって死亡・・・などというニュースが、ときどき入りますから。
万一ムスメも運悪く銃撃戦に出くわしてしまったら・・・などと悪い想像ばかりして、
気が気じゃありませんでした。
下はラクダ(!)肉のシチューで、美味しかったそうです。
が、翌日、体調が悪化。
ムスメ: 今日はちょっと体調が良くないの。ラクダ肉は良いアイディアじゃなかったかも。
明日の帰国に備えてモガディシュに戻ったわ、空港からは10マイル。
私: すぐ良くなるといいけど・・・
ムスメ:
そのまた翌日。
ムスメ: まだ具合が悪くて、帰国便を逃すしかなかったわ。
明日の便を再予約したけれど、体調が戻るかわからない。
オットー: 胃の不調?
ムスメ: そう。下痢と嘔吐と発熱。
水分補給のためできるだけ飲むようにしているんだけれど、まるで全身の水分が
身体から出て行こうとしているみたい。
オットー: たぶん何か、食べたもののせいだろうな。 Immodium (下痢止め)は服用してみた?
ムスメ: 服用したけど効果がないみたい。一緒に出かけた人たちの何人かが不調よ。
Save the Children の女性にも、私とまったく同じ症状でベッドから出られない人がいるわ。
オットー: 明日は良くなっているといいが。帰国便に乗ることは、航空会社に止められたの?
ムスメ: ううん、私自身がベッドから出られなかったの。
オットー: だったらただただ休んでボトルから水分補給をするのが一番だろうね。
ムスメ:
この日は私は仕事だったので、日中はチャットに加われませんでした。その晩、
私: 気分はどう、良くなった・・・?
ムスメ: たぶん、少しは。でも明日飛べるかどうかはまだわからないな。
私: ・・・私もそこにいたらよかったのに・・・
ムスメ: 大丈夫、少なくともホテルは素敵だから。もっと大変な状況だって有り得たもの!
私: わかった、できるだけ早く帰国の途につけるよう祈ってるね。
ムスメ:
さらにその翌日。
私: 今日は具合はどう・・・?
ムスメ: ずっと良くなったわ!普段通りというわけではないけれど、帰国の途中よ。
イスタンブールに着いたとこ。
オットー:
私:
その翌朝起きてスマホをONにしたら、ムスメから午前1時20分にメッセージが入っていました。
ムスメ: 戻ったわ!
私: おかえり 今夜電話してね
ムスメ:
とまぁこんな感じで、ムスメはようやく、ソマリアから無事帰国することができました。
ありがたや、ありがたや。
予定では月曜日にソマリアに飛び土曜日には帰国するはずでしたが、思いがけない不調に陥り、
帰国は月曜日になり、フラットに帰り着いたのは日付が変わった火曜日未明になったわけです。
これで海外取材は嫌になったのでは?と期待しましたが、あいにく、そんなことはなく。
チャンスが与えられれば、ウクライナにだって行きたいそうです。
流れ弾も怖いけれど、食中毒や伝染病なども、悪化すれば命にかかわります。
そう考えると人間て、どれほど文明が発達しようとも、結局は未だに、あっけなく命を落としてしまえる存在ですよね。
・・・ 私のハラハラ・ドキドキは、今後も続くことになりそうです ・・・