早いもので、ムスメが同年代の二人(女性)との三人でハウスシェアを始めてから、一年が過ぎました。
家の賃貸は去年の1月半ばにスタートしました。ムスメと私が、日本に行っていたときに。
どのみちムスメがそれまで住んでいたフラットの賃貸契約は2月末までだったので、
ムスメは帰国後にゆっくり引越し作業ができ、都合がよかったです。
日本からはムスメは一足先に帰国したので、私は自分が帰国したときに、
ムスメの新居に一泊させてもらいました。
その後はムスメの新居には遊びに行っていないんですよ。
やはり遠慮してしまいますからね、他二人とシェアしているとなると・・・
それに日本でたっぷり美味しいものを堪能してきたので、和食に飢えることなく来られたし。
そんなわけで、ムスメは現在、通称 “エンド・オブ・テラス” と呼ばれる、
長屋造りの端っこの家に住んでいます。
さて、昨夜午後11時ちょい過ぎのこと。
そろそろ寝ようと2階に上がったら、元仕事部屋にいたオットーが電話中でした。
相手はムスメで、なんとハウスメイトのうち一人のベッキー(仮名)が、自室に閉じ込められてしまったとのこと
別に鍵がかかっていたわけでもなく、そもそも錠もないドアでした。
ドアの取っ手の開閉部分のメカニズムが内側で壊れてしまったようで、ドアを開けようとしても
取っ手が空回りするばかりで、開けられなくなってしまったそうです。
そこでムスメ、どうしたらいいかとオットーに電話してきたのでした。
オットーは状況を聞き出してあれこれアドバイスしましたが、どれもうまく行かず・・・
結局、錠前屋さんに依頼するしかないかも?ということに。
どこかで鍵を失くしてしまって家に入れない酔っ払いが深夜に錠前屋さんに来てもらう、
なんてシチュエーションはロンドンではざらにありそうですから、
料金は高くなっても、来てくれるだろうと。
そのときムスメ、「お隣りさんは配管工をしているそうだから、助けを求めてみる」 ことを思いつきました。
それ以上はオットーにできることはないので、"Good luck!" で通話は終了。
幸い今朝になったら、ムスメからメッセージが入っていました。
お隣りさん、すぐに来てくれ、ベッキーの救出に取りかかってくれたそうです。
約20分後に、ベッキー、無事解放!
でも隙間のないドアだったので、一部を壊すしかなかったとのこと。
仕方ないですね、部屋から出られなかったら、トイレに行くことすらできませんから。
ムスメには、「お隣りさんにお礼のプレゼントを忘れずにね!」 と返信しておきました。
本当に感謝です。
* * *
これはベッキーではなくムスメ、私たち、いや誰にだって、起こり得ることですよね。
ドア開閉のメカニズムが突然壊れて部屋から出られなくなるなんて、ちょっと考えられませんから。
こんなことが、たとえば独居の身で起きたら、そしてその部屋には電話やスマホがなかったら・・・?
さらには、工具もなかったら・・・?
(たとえば寝室に工具を置いておく人なんて、あまりいませんよね!?)
脳卒中や心筋梗塞で突然具合が悪くなったり、あるいは転倒して動けなくなったりすることがありますから、
高齢者(特に独居の)はケータイやパーソナル・アラームを肌身離さず身に着けているべき、とは常々思っていました。
でも、こういった、思いもよらぬ不測の事態も、あるんですね~!
私は在宅中はスマホを置きっぱなしのことが多いですが、シニア世代の仲間入りをしたことだし、
(今後はスマホは携帯はせずとも、近くに置くよう心がけよう)
と、思わされた出来事でした。