本当に痛ましい出来事だった。
シンシナティー動物園のゴリラの囲いの中に、4歳男児が転落。
ニシローランドゴリラのハレンバ(?Harambe)が子供に近づき、
子供の手をつかんで堀の水の中をかなりのスピードで引きずり始めた。
周囲はパニック。 子供の安全を最優先に考え、ハレンバは射殺された。
麻酔銃は、効果が表れるまでの数分間にハレンバを興奮させ凶暴化させる怖れがあったため使えなかったという。
ゴリラの囲い近くのゴリラ像には、ハレンバの死を悼む人々から弔辞や花が供えられた。
ハレンバの死を悲しむ人々の、静かなデモンストレーションも。
皮肉なことに、その前日にハレンバは17歳の誕生日を迎えたばかりだった。
ニシローランドゴリラは、飼育環境下では55~60歳の寿命が望めるという。
なのにその命は、わずか17歳になったばかりで断たれた。
ハレンバ射殺を知った人々の多くが、このような結果を招いた、子供をしっかり監督していなかった両親を非難。
数多くの憤りのメッセージがツィートされ、Justice for Harambe というFBページが立ち上げられ、
「両親を起訴しろ!」 というオンライン署名が始められた。
“怠慢な親が我が子をコントロールできなかったせいで、美しい罪のないゴリラが死ななければならなかったって?
人類って最低だな”
“子供をちゃんと見ていない怠惰な人々にはもうウンザリ。 ハレンバ、安らかに。 シンシナティー動物園にも同情するわ”
“ハレンバ射殺のニュースに落胆した。 本当に悲しい日だ、(ニシローランドゴリラは)ごく僅かしか残っていないのに。 親に激しい憤りを感じる。”
“子供を10人俺に任せてみろ、誰一人ゴリラの囲いに入り込まないことを保証する。 動物園は子供の遊び場じゃない!”
“かわいそうなハレンバ。 誰かを傷つけたわけでもないのに、我が子をちゃんと見ていなかった親がいたから殺された。”
“ 『子供は悪賢いから』 で言い逃れようとする親に耳を貸さないで。 私はずる賢い我が子を見失ったことは一度もないわ”
“悲しいことに、美しい動物が人間の愚かさと怠慢の犠牲になって命を落とす。”
Lowland gorillas are endangered and stupid people aren't. Sorry, #Harambe.
“ローランドゴリラは絶滅の危機に瀕しているが、馬鹿な人々はそうではない。 ごめんよ、ハレンバ。”
シンシナティー動物園のゴリラの囲い。 落ちた男の子は事故前母親に 「あの(堀の)水に入りたい」 と駄々をこね、
母親は 「だめだめ、あの水には入れないのよ」 と言っていたという。
ハレンバは去年、テキサス州からシンシナティーにやって来た。
テキサス州にあるグラディス・ポーター動物園(Gladys Porter Zoo)のジェリー・ストーンズは、ハレンバの育ての親。
「アフリカから到着したハレンバの祖父母にあたる2頭のゴリラの世話もしました。 ハレンバが生まれたその日から、我々は
親代わりとして育てたんです。 夜は自宅に連れて帰り、人間の赤ん坊と同様、夜中におむつも取り替えました。
私はこの仕事に就いて50年近くになりますから数多くの赤ちゃんゴリラを育てましたが、ハレンバのことはよく覚えています。
とても利口でしたから。 それにリーダーシップのみならず、賢明な性向も見せました。
それでシンシナティーへの移送を後押ししたのです。 自分の家族を持てるように。」
シンシナティー動物園で起きたことについて:
「あの子の両親は、まさに死ぬほど怖れおののいたことでしょう。 そしてハレンバは、奇妙な状況に置かれました。
なんだか妙なものがある。 どうしよう? これと闘う? 大事に扱う? それとも逃げる? どうしよう? と。」
ハレンバの死を知ったストーンズは、胸が張り裂けそうな悲しみに打たれたそうだ。
「・・・家族の一員を失ったようなものです。 ハレンバの成長を、ずっと身近で見守っていたのですから。」
ジェリー・ストーンズ 幼い頃のハレンバ
下左は、ゴリラの囲いに落ちた幼児とその家族の集合写真。 下右は、母親が事件後にFBにUPした投稿。
でも多くの人々の反感を買ったため、この投稿はその後削除されたという。
今日私たちのことを心配し私たちのために祈ってくださったすべての人々に感謝します。 素晴らしい一日となるべきところが、
とても怖い一日になってしまいました。 まだニュースを見ていない方、あるいはソーシャル・メディアをチェックしていない方に
申し上げますと、動物園でゴリラの囲いに落ちたのは私の息子です。 助けが到着するまで、神は息子を守ってくださいました。
息子は骨折も内部損傷も負うことなく、脳震盪と擦り傷程度で済みました。
子供から簡単に目を離す親が多い社会ですが、私は我が子をしっかり見ています。 事故は起こるものですが、
今日適切な人々が適切な場所にいてくれたことに感謝しています。 私と息子を助けてくださったすべての方、
そして何よりも、偉大なる神にお礼を申し上げます。
・ ・ ・ ・ ・ ・
あのぉ~・・・ 我が子の救助のため尽力してくれた方々、そして自分たちをサポートしてくれた方々への
お礼はいいとして・・・ 謝罪は!?
親としての自分たちの監督不行き届きから、幼い我が子がゴリラの囲いに落ち、大騒ぎになり、
結果として罪もない、まだ若く健康なゴリラが射殺されなければならなかったんですよ。
私だったら、ひたすら謝り倒すところです。
馬鹿だこの母親。
「事故は起こるものです」 って、どの面下げて言う?
たとえ数メートルの落下だって、打ちどころが悪ければ子供は死んでいたかもしれない。
なのに 「私は我が子をしっかり見ています」 って、どの口が言うっ!?
「適切な人々が適切な場所に」 って・・・ おまいら一家という 「不適切な人々が不適切な場所に」 いたせいで、
ハレンバが殺されなければならなかったんだよっ!!
そして一番大事なことが、このFBへの投稿には欠けているじゃないかっ。
ハレンバへの謝罪!
多くの人に愛情と手間と長い時間をかけてもらって立派に成長し、これから家族を持つところだったハレンバなのに・・・・・
ハレンバ当人(当獣?)はもちろん、
ハレンバを育てたストーンズさん、そしてハレンバ射殺に追い込まれたシンシナティー動物園に、
心からお悔やみを申し上げます。
もちろん事故は、どんなに予防していたって起きてしまうもの。 でも今回の事故は、開園41年目にして初めてだというし。
過去40年の間にこの男の子の前にだって、やんちゃなイタズラ坊主は来ていたはずだし。
いったいどうやって、この子に限ってはゴリラの囲いに落ちられたんだろう?
ハレンバが堀の浅い水の中、男の子をかなり手荒そうに引きずっていたのは確かだし、
180kgのハレンバなら男の子を一撃で殺してしまうこともできた。
ハレンバに子供を殺すつもりはなかったかもしれない。 でも人命がかかっているのにリスクを冒すわけにはいかない。
だから射殺は仕方がなかったことなのかもしれないけれど・・・・・。
動画を見た人々のコメントです。
“まず 『動物園に行くにはある程度の知能が必要だな』 と思った。 がすぐに
『待てよ! 親になるにはある程度の知能が必要なんだ!』 と思いついた。 これで問題はすべて解決。”
“ 『マミィはここよ!』 って・・・じゃあ子供が落ちたとき、あんたはどこにいたんだ?”
“ 『マミィはあなたを愛しているわ』 そ~なの、ならなぜ息子はゴリラの囲いの中に落ちる羽目になった?”
先に誰かが言った通り、“子供の監督も躾もろくにできない馬鹿な親” は今後ますます増加が見込めます。
あ~、憂鬱・・・
事故を知った子供の中には、ショックから 「もう二度と動物園に行きたくない」 と言う子もいるそうです。
落ちた子供の両親には今回の事故をしっかり反省し、きちんと動物園とハレンバの霊に謝罪して欲しい。
そして動物園側には、同様の事故が二度と起きることがないようしっかり対策を講じて欲しい。
ハレンバを生き返らせることはできないのだから、今回の事故から教訓を学び、未来に活かして欲しい。
それがハレンバへのせめてもの供養になると思うので。
R.I.P. ハレンバ、どうぞ安らかに・・・・・。