ムスメは社会人になってから、運転免許獲得に向けて運転を習い始めました。
ところがコロナ禍が発生してしまい、
ロックダウン中はもちろんのこと、感染対策が厳しく課されていた間は、
練習はままならず、進歩は超スローペースに。
さらには去年から、海外出張も何度かあって、
予約を入れておいたのに練習できないことも何度かありました。
筆記試験に合格したのは、一年ほど前だったかな?
教官に勧められて実技試験に臨もうとしたのは、去年の秋のはじめ頃でした。
ところが実技試験の予約がなかなか取れなくて、半年も待たされていたのです。
なので、喜びもひとしお!
今日の午前中半ばには実技試験を終え、その場で合格をもらったそうで、
すぐに電話で知らせてくれました。
ムスメが運転を習い始めてすぐに買っておいたカードを、
ようやく書くことができました。
中はこんな感じでカワイイです。
L マークは Learning Driver の意味で、運転を練習中の車には必ず付けなければなりません。
ムスメも、我家に帰省していたとき、Lマークを付けて私の車で(私が同乗して)練習しました。
下右の車は私のではなく、散歩中に見かけて参考用の写真を撮らせていただいたものです。
私も初めて知ったときは驚いたんですが、
イギリスには自動車学校というか、運転教習所という施設が、ありません。
私が言う施設とは、ほら日本によくある、まだ無免許の人がゼロの状態から運転を練習するための、
道路や標識が整えられた仮の小規模な市街地っぽいもの、あの練習所のことです。
ところがイギリスにはそれがなくて、
運転を習いたい人は、運転を教えてくれる教官を雇って、最初から公道で、運転を習います。
あ・る・い・は。
家族や友人などですでに運転免許を持っている人に、運転を教えてもらうこともできるんです!
それで、本当に、いいのっ!? と、ちょっとビックリしましたよ。
教官を雇う場合は、個人で教官をやっている人を雇うか、あるいは、
運転を教えるサービスを供給する会社を通じて雇うことになります。
個人にしろ会社を通じてにしろ、職業として教官をやっている人は、
(私が知る限りでは)助手席側にもブレーキがついた車で来てくれるので、安心です。
ムスメもロンドンで、会社を通じて教官に来てもらい、週いちのペースで練習を重ねてきました。
受講(?)費用は、一時間30ポンド(約5200円)だそうで、知ったときは驚きましたね!
受講の予約を入れていたのに急な海外出張が入って受講ができなくなっても、
一週間以内のキャンセルの場合はお金は戻って来なかったそうだし。
運転を習うために合計でいったいいくらかかったのか・・・
怖くて訊く予定はありませんわ。
私は20歳のときに日本で免許を取りましたが、一回目の実技試験では不合格で、
二回目にようやく合格しました。
私のリサーチでは、イギリスの実技試験の一回目での合格率も、38%。
それでムスメにも、「一回目で合格しなくても大丈夫、それが普通よ~」 と言っていたんです。
だからムスメが一発で合格したのには、ちょっとビックリ。
実技試験の予約がなかなか取れなくて、ウデがなまらないよう練習を続けてきたのが、
結果的には良かったのかもしれません。
その分お金はかかりましたけどね!
ムスメは明日から、シカゴとニューヨークに10日間の出張です。
戻って来たら、帰省する計画を立てるとのこと。
中古車を買いたいけれどオットーにも助けて欲しいので、
この近辺で中古車を買い、少し練習し、その車を運転してロンドンに帰る、と・・・
免許取り立てでロンドン!?
運転歴21年(*)の私だって、運転してロンドン入りするのは怖いのに・・・
ちょっと無謀じゃないっすかっ!?
う~ん、とてもじゃないけど、車を運転するムスメを一人でロンドンに帰すわけにはいかないわ。
そのときは私も同乗して一緒に行き、無事にロンドンに着けたら数日滞在し、
列車で戻ることにしようと考えています。
我が子が運転を始めるのは嬉しいけれど、同時に心配も増えますね。
結局、親の心配って、死ぬまで尽きないものなのだと、
つくづく思いますわ・・・
(* 私は20歳のときに運転免許を取ったものの、日本ではペーパードライバーで、
イギリスに来てからもムスメが学校に上がるまでは運転していませんでした。)