セント・デイヴィッズ第一日目。
海釣りに行くというオットー・義弟②に、何を思ったかムスメも 「一緒に行く」 と言うので、私だけ別行動にしました。
満潮が遅いので釣りは後回しにし、まず散歩に出掛けた彼等。
寝坊した私は、三人が戻る直前に準備完了し、入れ違いで出発しました。
コテージの脇をフットパスが通っているので、それを下っていくと海岸線を辿るフットパスに合流できます。
コテージのロケーションは絶好。 昨夜は満天の星で、天の川まで見えました。
聞こえるのは近くを流れる小川のせせらぎのみで、本当~に静かでした。
風光明媚な海岸線に沿って、Coastal Footpath が整備されています。 キレイな海
礼拝堂のようなものが見えてきました。 左端近くの、柵で囲われた廃墟のようなものにもご注目。
聖ノン(Saint Non)の礼拝堂です。 1934年に建造された、新しい方の。 (ウィキぺディアからの受け売りですが。)
この地に静養のための別荘(後方の大きな建物)を建てた法律家が、最も近いカトリック教会が16マイルも離れていることに
うんざりして建てたのだそうです。 お屋敷は現在はカトリック教会関連の施設として使用されています。
幅3.6m、奥行7.6mしかない小さな礼拝堂。 奥にあるステンドグラスに描かれた肖像は、もちろん聖ノンのもの。
礼拝堂から廃墟のようなものに向かって歩いていくと、聖ノンを祀った祠があり、その手前左側には、 ・・・・・
・・・・・ 聖ノンの井戸があります。 傍の銘板には 『この井戸は西暦500年頃、雷を伴う嵐の夜に聖デイヴィッドが生まれた際に、
突然湧き出したとされる。 この水には病を癒す効果があると信じられている。』 と書かれていました。
井戸のアーチ型天井は1951年にカトリック教会により付け加えられたもので、その際に聖ノンの祠も建立されたそうです。
井戸から目と鼻の先には、ウェールズの守護聖人である聖デイヴィッド(Saint David)生誕の地に建てられた、
オリジナルの聖ノンの礼拝堂(Chapel of Saint Non)の名残りがあります。
尼僧だった聖ノンはケレディジョン王国のサント王子にレイプされて(!)身ごもり、西暦475年頃に聖デイヴィッドを産んだのだそうです。
廃墟の隅には “聖ノンの十字架(St. Non's Cross)” と呼ばれる石がありました。 東を振り返ると、新しい礼拝堂が見えます。
セント・デイヴィッズ(St Davids)の町に到着。 さすが観光地だけあり、月曜日という平日であるにもかかわらず、
少なからぬ観光客がいました。 でも学校が始まったので、さすがに子供はいなかったです。
懐かしいあの場所! 11年前(下右)とほとんど変わっていません。 後方の建物の色が入れ代わったくらいで。
セント・デイヴィッズの中心です。
あの白い柱は、旗ざおだったんですね。 上に翻るのは、ウェールズの国旗でした。
ところでこの小さな公園、反対側から見てわかったんですが、戦没者を記念していたようで、第一次・二次世界大戦の期間が表示されていました。
シティー・ホールと、デリカテッセンのお店。 人口2千人に満たない小さな町でも、セント・デイヴィッズは “シティー” ですもんね。
牛乳や野菜まで売っていて便利な肉屋さん。 警察・・・交番も、小さくて何とも可愛らしいこと。
可愛らしい脇道。 ビジネス用の宣伝車らしい、カラフルでかわいい車もありました。
胃袋にクリーム・ティーを約束していたのですが、ランチタイムだったため目をつけていたカフェは満員でした。
結局クリーム・ティーは、中心部にある公園脇のホテルで頼んでしまいました。
これで£4.85(¥883) ・・・・・ 観光地価格だわぁ。
クリームとジャムは、せめて陶器の容器で出すべきではっ!?
こうして私がクリーム・ティーで脂肪を蓄えていた頃。
釣りをしていた一行のうちムスメだけに、掛かりがあったそうです。
ポロック(Pollock=シロイトダラ)の小さいのでしたが、初めてムスメが釣った魚だったので、 ・・・
・・・ オーヴン焼きにしてムスメと私とで夕食の一部として有難くいただきました。
ポロックくん、ゴメン、そしてありがとう。 合掌。
今日は何も釣れなかったオットーと義弟②。 ネットで情報をサーチし、明日はちょっと遠出してみるそうです。
ついでながら、朗報が入りました。
一昨日ムスメがわざわざレスターまで面接に行った、大学でのバイト。 今日 『採用』 の連絡が、メールで入ったそうです。
学生が多い町なので競争が激しく、ずっとバイトにあぶれていたムスメは大喜び。
仕事も無事 “釣れて”、良かったね~! おめでとう!!
・・・ 明日はクリーム・ティーでお祝いしよっか!? なんちゃって。