義母(当時95歳)の気力と身体機能が衰えたため、
住み込み介護ヘルパーさんに入ってもらうようになったのは、
去年の10月18日(水)からでした。
なので先月半ばに、一年を過ぎたわけです。
義母の現在は、二ヶ月前とほぼ変わりありません。
一日の大半をベッドでまどろんで過ごし、少しばかり食べ、
驚くべきことに、未だにバスルームまで歩けているようです。
ゆ~~~っくり、ゆ~~~っくり、ではありますが。
それにときどきは、体力がなくてベッド脇の簡易トイレで済ませることもありますが。
住み込み介護費用については、過去にも書きましたが、
先月一周年を迎えたので、一年間の住み込み介護費用を計算してみました。
日本円へは、1ポンド=190円で換算しますね。
去年の10月18日から今年4月3日までの24週間は、週1550ポンド(29万4,500円)。
以降、今年10月16日(水)までの28週間は、週1650ポンド(31万3,500円)。
1550ポンド x 24週 = 37,200ポンド (706万8,000円)
1650ポンド x 28週 = 46,200ポンド (877万8,000円)
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一年間の合計: 83,400ポンド (1,584万6,000円)
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
義母にこれだけの額をまかなえる財力があったのは、コントロール・フリークでモラハラ全開の
クソ野郎だった義父が、義母には本人の収入も年金も自由に使わせず、しっかり握っていたからでした。
義父自身は外食や観光やホリデーには一切興味がなく、自宅の広い庭に建てた大きな温室で
趣味のサボテンの世話をしていればハッピーな人だったので、
自然と資産が貯まっていったのです。
そのおかげと言いたくはないですが、資産があるからこそ、義母は現在も、自宅で過ごせています。
その点は良かったのですが、でも、義父が普通の人だったら、
義母は義父と一緒に、引退後の30余年間に資産を使って、あれこれと楽しめたはずだと思うと・・・
1500万円あれば、夫婦揃っての豪華な世界一周旅行だってできましたよね。
でも代わりに義母の資産は、住み込み介護のためにものすごいスピードで費やされています。
その一方で、私が仕事で訪れている顧客さんの、私が知る限り全員が、
(あ、これは顧客さんのケアプランに明記されているのでわかるのですが、)
住み込み介護費用の大半を、公費で援助してもらっています。
というのも、資産が23,250ポンド(約442万円)以下しかない人の場合、
介護費用を公的に援助してもらえるためです。
でも23,250ポンドを超える資産がある場合は、Self-funder として、
まずは介護費用を、すべて自己負担しなければならないのです。
Paying for your own care (self-funding) - NHS
そして資産が23,250ポンド以下になってはじめて、公的援助を要請できるのでしょうね。
ついでながら・・・ これも驚くべきことなのですが、資産が少ない高齢者に裕福な子供(たち)がいたとしても、
子供(たち)は親の介護費用の負担を強いられることはないようです。
私の顧客さんの中には、年に二回の海外旅行に行ったり、大型の新車を買ったり、ボートを買ったりと
景気の良さそうな子供さん(といっても60~70代)がおられたりしますが、
それでも公的援助を受けていますからね。
これもイギリスが、個人主義の国だからでしょうか?
先ほど、「義母が現在も自宅で過ごせているのは資産のおかげ」 と書きました。
公的援助を受けている私の顧客さんたちが自宅で住み込み介護を受けていられるのだから、
もちろん義母だって、たとえ資産が少なくて公的援助を申請したとしても、自宅で同様に
住み込み介護されて過ごせたかもしれません。
ただ公的援助を受けるとなると、自分や家族の要望が通らない場合も出てくるわけなので、
「住み込み介護よりも介護施設入所が妥当」 と判断されれば、義母は自宅を離れなければならなくなる
可能性があります。だから義母が現在のところは確実に自宅で過ごせているのは、
資産があるゆえ介護費用を全額自己負担しているおかげ、ということです。
ほんと、(何だかなぁ・・・)と思ってしまいます。
せっかく資産を、節約を心がけて死守しても、結局は自分の介護のために食いつぶすことになるのなら、
使わなきゃ損!という気に、なってしまいますわぁ。
* * *
週末は仕事でした。ある顧客さんが工作がお好きなので、ネットで見つけた
包装用のティッシューペーパーで作る桜の花を、一緒に作りました。
材料はすべて、私が持参。
Things to Make: Tissue Paper Cherry Blossoms - Sarahndipities
顧客さんのお好きな色で作りました。完成品はこちら。どうです、なかなか綺麗でしょう!?
顧客さん、とても喜んでくださって、キッチンに置こうかしら、それとも居間?とあちこちに置いてみては思案されていました。
枝は我家の裏庭で拾ったもの。
とっても簡単なので、皆さんも、ぜひ作ってみてくださいな!