プリニッシュの鳥と鹿公園についてはわかったので、詮索好きなオバハン好奇心旺盛なブロガーは、
プリニッシュ・アビイ(Prinknash Abbey)つまりプリニッシュ修道院についても調べてみた。
修道院は、A46号道路を折れて鳥と鹿公園を横目にさらに谷間へと緩やかに下っていくと、あるようだ。
昔の領主や貴族の館にも見える。

900年近くにわたってプリニッシュとして知られてきたこの土地は、1096年にグロスターのベネディクト修道院長だった
セーロ(Serlo)に贈られた。 建物の大部分は、1520年頃に建てられた。 ヘンリー8世の修道院解散令後は
狩猟用の館として使用され、その後何世紀にもわたって主を変えた。

下右の部分は礼拝堂。

1928年になってようやく、プリニッシュはベネディクト修道士たちに返されることになった。
それまでウェールズ南西に位置するカルディー島(Caldey Island)修道院で暮らしていた彼らは経済的窮地に陥り、
修道院はベルギーのシトー会修道士たちに売り渡され、行き場を失くしていたためだ。
1928年10月26日に6人の修道士がカルディー島から到着し、館を修道院へと改造した。 残りの19人も、やがて到着。
貧困に耐えた彼らは数年後にはプリニッシュ修道院の周囲の土地を買い取ることに成功した。


ベネディクト会に属するプリニッシュ修道院は、聖ベネディクトゥスの戒律に従って共同生活を送る修道士たちの 『家』 である。
修道士たちは、祈り・勉学・労働から成る規則正しい日常生活を送るようだ。

他所の修道士たちとの交流会などもある。

一般人も参加できる礼拝はもちろん、ミーティング、読書クラブなども開催されている。

以前プリニッシュ修道院では陶芸もやっていた。 1942年に所有地で粘土が発見されたためだ。
道路沿いの観光案内版には Prinknash Abbey and Pottery となっていた。
近年観光案内板から Pottery が欠落していたので (どうしたんだろ?) と思っていたが、なんと1997年に彼らの陶芸業は
ウェールズの陶器会社に売却されたとのことだ。 残念・・・ なかなか素敵な陶器だったのに。 って、今調べて知ったんだけど。

このクリーマーとシュガーポット
私好み! でも売り手はアメリカにいて、現物は£15.56(¥2443)、
英国への送料は£28.29(¥4443)。 現物より送料の方が高いって・・・
残念ながら見送りだわ、こりゃ。
底にはちゃんと PRINKNASH POTTERY GLOUCESTER ENGLAND と入っている。

ベネディクト会の標語は 「祈り、かつ働け」 で、自らの労働によって生活しつつ修道生活を営むことがモットーだそうだ。
下左は昔の、洗濯のあとの手動式脱水? それとも何か作ってる? 下右は・・・ 養蜂かな??

ここで作られる香料は世界中に輸出されているそうだ。

下左は、昔の絵葉書かな? 修道院の部屋のひとつみたい。 重厚でそれらしいので載せておこっと。
鐘を鳴らすのも日課のひとつ? ちょっとやってみたい気も 

一般人でも男性はゲストルーム(下左はそのうちのひとつ)に宿泊滞在が可能らしい。 女性や家族連れは不明。
(興味ある方のお問い合わせ用メールアドレスは: guestsprinknash@waitrose.com)
下右は、一日(午前9時-午後4時)£100(¥15700)で借りられるミーティング・ルーム。
修道院も生活の場。 いくら修道士だって、霞を食っては生きられない。 収入が必要ですからね。

修道院の収入源の一部となっているショップとカフェ。


小ぢんまりした静かなカフェっぽい。

メニュー。 パン付スープやホット・サンドイッチもあるからランチができそう。
食べものはすべて、地元で獲れた材料を使って注文を受けてから用意されるとのこと。

スコーン、各種ケーキ、タルトもすべてお店の手づくり。 おいしそう! 


ショップではハンドバーム、宗教色の濃いカード、香り袋、キャンディーなどを売っているらしい。


修道院から続く庭園も、散策していいとのこと。 入場料や拝観料などは一切なし。
隠れ里のようなこんな空間で、しばし日常を離れて瞑想するのもいいかも。 (ウェブサイトはコチラ。)

位置関係です。 ★ 鳥と鹿公園 ★ 修道院 下右: 修道院の(小さい)拡大画像

★ は何かって? それは次回のお楽しみ ♪
