第一次世界大戦の終結から100周年となる今年。
休戦協定(事実上の戦争終結)が結ばれたのは『11月11日の午前11時』とよく聞こえてきます。実際にはこれはパリ時間だったそうだから、イギリス時間(グリニッチ標準時)では午前10時だったのかな?という気もしますが、まぁ細かいことは気にしないでと。
終戦100周年を記念して、今月8日から18日まで、クイーン・エリザベス・オリンピック・パークに “ソンムの白装束(Shrouds of the Somme)” が展示公開されているそうです。
ずらりと並べられた白装束の人形。その数72,396体。そのひとつひとつが、ソンムの戦いにおける戦死者・行方不明者としてシープヴァル・メモリアル(Thiepval Memorial)に記名されている、英連邦軍兵士を具現化しているそうです。彼等の多く――72,000名以上――は、その遺体すら戦場から回収されることなく、現在も古戦場の地中に眠っています。
人形は長さ約30cm。ひとつひとつが手作りされ手作りの白装束に包まれたため、まったく同じものはふたつとありません。
製作者は53歳のアーティスト、ロブ・ハードさん。(ヒッピーではありません。←ゴメンナサイ) 第一次世界大戦で払われた犠牲の実際のスケールを表現するため、このプロジェクトを思いつきました。製作には5年かかったそうです。「経済的困窮にもかかわらず妻と3人の娘たち(17歳・15歳・14歳)が理解しサポートしてくれたので、成し遂げることができました。」
完成した人形はボランティアや現役兵士の助けを借りて丁寧に整然と並べられていきました。
丹精こめて作った自分の作品に囲まれたロブさん、充実感と誇りに満ち溢れています。(もうヒッピーじゃありませんね、ホントに)
こうして実際に見せられると、これほど多くの命が失われたのか・・・と犠牲のスケールが実感できます。
展示終了後、人形はひとつにつき35ポンドで売りに出され、売上げは退役軍人のためのチャリティーに寄付されます。祖先がソンムで戦死し今も彼の地に眠っているという家族は、「祖先の身代わりとして故国の土に横たわる人形を家に連れて帰ってやりたい」と早くも購入希望を申し出ているそうです。
展示場所はオリンピック・パークのサウス・ローンで、期間中(11月8日-18日)は午前10時から午後7時までの公開、最終入場は午後6時半。閲覧は無料で集まった寄付金は兵役関連のチャリティーに寄贈されます。
ロブ・ハードさん、お疲れさまでした、そしてグッジョブ!
ロブさんのプロジェクトに比べたら地味ではありますが、我が町ダーズリーに今年も現れました、ポピーマン。
ある日はホコ天商店街のベンチに座ってました。今年は青い馬くんをお供にしています。
またある日は、図書館のはす向かいの “メイ・レーン15番地” 外のベンチに。
ここは50歳以上の社交場なのです。
今日はタウン・ホールの近くにいました。今にも降り出しそうな天気だったからでしょう、カッパ代わりのビニールシートをまとっていました。馬くんのは黒。
でも一昨日はこんなにいい天気だったんですよー 平和な空の下、黄葉を楽しめるってなんてしあわせ・・・
昔は「高齢者の社交場か、じゃ関係ないわ」とスルーしていたメイ・レーン15番地ですが。いつの間にかしっかり参加資格ができていました。
(あぁ加齢っておそろしい・・・ )