現在私が乗っているのは、2013年製のホンダ・ジャズです。
ジャズって日本ではホンダ・フィットという名称みたいですね。ホンダ・ジャズで画像検索したらバイクばっかり出てきました。
日本とこちらで名称が違うのって珍しくないみたいですね。日産マーチはこちらではマイクラですし。
マイクラって私には変な名ですけど、こちらの人には発音しやすいのでしょうか。
横道にそれましたが、そういう(どういう?)わけで私の車は2年前に3年中古として買ったジャズ(で通します)です。
それまで乗っていたのもジャズでしたが、11歳になりエンジン音もうるさくなってきていたので買い替えました。
気に入って乗っていたんです。
が・・・
先月、やっちゃいました・・・・・
住み込みヘルパーを始めるにあたり、5時間の見習いシフトを6回やったんです。
その初日。午後5時から10時までのシフトでした。(参: 住み込みヘルパーの一週間)
住み込み先であるジーンさんのお宅には駐車スペースがあったので、バックで進入して90度切り返して駐車しました。
それがいけなかった。
その日は一日雨で、着いたときはまだ明るかったんですが、帰るときは午後10時過ぎなので当然暗くなっていました。
雨が降っていて、暗くて・・・ 家まで36kmくらいあって、早く帰りたくて焦っていたのか・・・
前進で駐車スペースを出ようとして、右側部をひっかけてしまったのです。
分厚い石塀の内側のカドに・・・・・
ここで運転の上手な人、あるいは頭のいい人なら、そのときの車の状態を脳内に描いて上手に切り返しをして、
被害を最小限に止めたことでしょう。
残念ながら私はそういう人ではありませんので、どうしよう、どうしたらいいの!?とパニックしつつちょこっと前進してはちょこっと後退して、
ますます深みにはまっていったのです。
しまいには自分で自分に腹が立って!
もうどうにでもなれ!と、無理矢理!その場を脱出しました・・・。
翌日出勤したとき確かめたら、塀のほうは頑丈なので別状はありませんでした。でも傷をつけてしまったので、
ジーンさんと後日ジーンさんに会いに来たご家族には謝罪しました。皆さん塀については快く赦してくださり、
私の車の傷の方を心配してくださいました。
オットーと婚約時代に住んでいたテラス・ハウス(長屋造り)では車庫などないのでオットーの車は路上駐車されていましたが、
ある晩当て逃げをされて車のドアを大きく凹まされたことがあったんですよね。なので路上駐車はしたくなかったんです。
でもそのままバックしただけじゃ歩道にはみ出てしまうと思い90度切り返したんですが、傷をつけてしまったあとで
試してみたら、大丈夫でした。何やってたんだ私・・・
(自戒のためたくさん画像を貼り付けております。)
それでもって、ジャーン! これが私が先月つけた傷です。
なかなか深いですよね? そのときハンドルを握っていた私のフラストレーションの深淵を読み取っていただければと思います。
修理には税込みで540ポンド(約8万円)かかりました。
私のカバ ~ ~ ~ !!!
でも。人身事故でなくて本当に良かった。お金で解決できる損害で本当に良かった。そう思うことにしました。
(変わり身、速すぎ?)
他人様を傷つけてしまっていたら、そのショックは車の傷なんぞとは比較にならないものだったでしょうから。
私のこれまでの人生で最悪の傷でしたが、この傷を自分への戒めとして、今後はほんとう~に慎重に運転しようと誓ったのでした。
(と、その後時速136kmで飛ばしたどのクチが言う)
ところがです。私の車が今月、ふたたび傷ものになりました・・・
それは今月10日(土)のことでした。私がムスメの私物を積んで、シーラ宅に到着した日。(参: ロンドンへの引越し、無事完了!)
夕飯はムスメのおごりで中華のテイクアウェイのデリバリーを頼んだのですが、それを待つ間、ムスメが
「デザートも食べたいよねぇ~?」なんて言い出しまして。
それを聞いて私も「そうよね、最後の晩だし・・・スーパーにケーキでも買いに行こうか?」と乗ってしまったのでした。
(暗くなってから雨の中運転したくなかったからデリバリーを頼んだのに)
雨の中、ムスメと一緒に車で近所のスーパーに行って、おいしそうなケーキを無事ゲット。
スーパーの駐車場を出てラウンドアバウトに進入したとき、それは起こりました。
ラウンドアバウトに入って右折中だった私の車の左前部に、左手から車がぶつかってきたのです。
ラウンドアバウトでは右から来る車に優先権がありますから、これは完全に相手の落ち度です。
車を停めて連絡先を交換。相手はきちんとした身なりの高齢の男性でした。
私は(修理したばかりなのに・・・何でまた・・・)とショックで暗くなっていたのですが、ムスメがてきぱきと相手に応対してくれ、
ものすごく頼もしかったです。さすが過去4年間一人暮らししてきただけのことはあるっ!
左前輪の上の部分が凹んでおり、そのせいでそのパネルと車のドア・パネルとの間の隙間も広がっているようでした。
先月私が自分でつけた傷に比べたら何でもないような凹みですが、自分に落ち度はなかったのでやはり修理はしておきたい。
相手とのメールのやりとりが始まったわけですが、私は「保険を通して修理していただいてもちろん結構ですが、修理代が高額でないなら自己負担でも結構ですよ」と伝えました。私は先月自分でつけた傷を修理するとき、保険は通さずに自己負担のみで修理代を払ったからです。
それは、どうせ保険を通しても、最初の250ポンドは自己負担になるからでした。そして保険を通せば、残りの290ポンドは保険から出るとしても、来年からの掛け金が上がってしまうし、ノー・クレーム・ボーナスも失います。双方を量りにかけたら自己負担と代わらないんじゃ・・・と、オットーと話して決めました。
相手はペンダーさん(仮名)といい、メールをやりとりするうち、お気の毒な状況が明らかになりました。あの晩ペンダーさんの車には、病弱な奥様が乗っていらしたそうです。お二人はショックなニュースをあの晩伝えられたばかりで・・・奥様は認知症と診断されたそうです。『63年間連れ添った妻を失うことを想像すると、自分の非力さに打ちのめされそうです・・・』 なるほど、それで茫然自失していて、私の車に気づかずラウンドアバウトに進入してしまったのでしょう。
って、まるでドラマの筋書きみたいですよね!?フィクションとしか思えないような展開ですもの。もしかしたらペンダーさんは引退した元俳優?なんちゃって。私も母が認知症ですから、そんな話を聞くと弱いです。ペンダーさんが保険を通さず自己負担に乗り気なので、人のいい私は自分の車の修理の見積りを集めるため、ストラウドやチェルトナムの修理屋めぐりをしました。オットーもつきあってくれました。ある修理屋では人懐こい犬を飼っていて、癒されたわぁ~
先月の私のバリバリの傷を修理してくれたのは、チェルトナムの修理屋さん。見積り金額は一番低かったのに、とても良い仕事をしてくれました。今回も一番低いので、片道37kmも離れているけど、そこに頼むことにし、来週火曜日に車を持っていきます。ペンダーさんも承諾し、ガソリン代を負担してくれるそうです。
ちなみに今回の見積り金額は、税込みできっかり300ポンド(44,400円)。シロウト目には大した傷でないのに、車の修理ってホント高くつくわぁ。
そんなわけで、2ヶ月続けて難を受けた私の車。
二度あることは三度あるというから、本当に気をつけて運転を心掛けなくちゃ・・・
(と、その後時速136kmで飛ばしたどのクチが言う ←しつこい)