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Channel: ハナママゴンの雑記帳
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祝還暦★転職

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当ブログにおいて、と~っても影の薄いオットー。これまでの記事数は、ムスメの52に対し、わずか13て!

(仕方ないですよね~、話題がないんだから!?)

でもここにきてとうとう話題ができたので、今日はその話をば。といってもすでにちょっと古いハナシですが。

 

ずっと前にオットーのこれまでに書いた通り、オットーは2007年2月から、某コンテンポラリー・アーティストのスタジオで働いていました。

それまでは自営のイラストレーターだったんですが、仕事が減ってにっちもさっちもいかなくなったためです。

アート・スタジオの仕事、最初は楽しめたそうなんですね。実際に絵筆を手にして絵を描いたり、特殊な材料を使って作品を作ったりできたから。

ところが3~4年前から、作品づくりではない雑用仕事がどんどん増えてしまって。それと比例して「辞めたい」気持ちが高まっていきました。

 なので今年の9月、60歳(還暦ですよカンレキ!)になったのを機会に、職場を去って自営のイラストレーターに戻りました。

 

オットー、こういうことは自分で決めるタイプですから。

私のところに来たのは「辞めてもいいかな?」という相談ではなく「辞めることにしたから」という報告でした。

あ、私が突然のことでショックを受けないよう、前年あたりから「辞めたいなぁ・・・」「辞めようかなぁ・・・?」なんて根回しはちゃんとしてましたけどね。

 

オットーの転職に関する私の反応は、(べつにいいんじゃない?)でした。だって還暦ですもの。

私の祖父母の時代なら、「長生きできてよかった」ってお祝いされていた年齢ですもの。 (ですよね?)

これまで大黒柱として家族を養うため頑張ってきてくれたのだから、還暦を迎えた以上、リラックスしてもらっていいだろうと。

しかもオットーが還暦を迎えた9月は、ちょうどムスメが社会人になった月で、タイミング的にもピッタリでした。

というか、ムスメが教育を終えるまでは親として責任があるからと、辞めずにいてくれたんです。

私たちは晩婚だったので、ムスメはオットー37歳・私33歳のときの子供ですからね。

 

オットーと同年齢だった私の日本の従兄が、2年前に急逝したんです。還暦も迎えずに亡くなった従兄を思うと気の毒で・・・

私が懇願しても聞き入れるようなオットーじゃありませんが、仮にオットーをあのまま嫌々ながらもアート・スタジオで働かせておいて、

ある日突然ポックリ・・・ なんてことになったら気の毒すぎますもんね。(こんなことなら辞めさせてあげれば良かった~!)って。

我家は家族3人、これまで誰も身体面・精神面ともに健康を損ねることなく来れて、本当にラッキーでした。

オットーも完全にリタイヤする気はなくて家でイラストを描くつもりですし、私も細々と仕事を続ければ、何とか2人食べていけるのではと思うんです。

来年はEU離脱を控えていて、そっちのタイミング的には最悪ですが、まぁ何とかなるでしょう。

何とかならなくても、EU離脱に関しては、個人にできることは何もないですし。

 

オットーが前にイラストレーターをしていた時は、仕事はチェルトナムのエージェントを通じてもらっていました。

そのエージェントもオットーがアート・スタジオに就職してから2~3年後に廃業しました。

が、自営のイラストレーター時代、オットーのことを高く評価してくれていた顧客さんがノルウェーにいまして、「イラストレーターに戻ることがあったらいつでも連絡して」と毎年クリスマス・カードを送ってくれていたんです。

そして現在は、有り難いことにその顧客さんが、途切れることなく仕事を発注してくれています。オットーの収入は落ちましたが、精神的にとても充実しストレスも軽減されたようなので、嬉しく思っています。

そして、まるでタイミングをわざと合わせたかのように、オットーと同じ頃に私まで、病院の非常勤ヘルスケア・アシスタントを辞めて住み込み介護ヘルパーに転職してしまいました。(参: 転職した理由

私の方の出だしはスローですが、まぁ二人で働けば何とかなるんじゃないかと思っています。オットーが独身時代に堅実だったおかげで住宅ローンも10年前に完済していますし。

そうそう、オットーには60歳で満期になった個人年金が一応あるんです。なのでいざとなれば、それを切り崩すことも可能。でも国民年金が受給できるようになるまではそれにはタッチせずに暮らせれば理想だな、と。

ついでにここで、イギリスの国民年金について浅薄な知識を書き留めておきましょう。ネットからの情報です。

 

イギリスの現在の国民年金(State Pension)受給年齢は男性65歳・女性60歳。

が、これは非常に近い将来引き上げられる予定。

2020年10月までには男女ともに66歳になり、さらに2026年から2028年の間には67歳になる見通し。


ちなみに私はまだ日本人なので、イギリスの国民年金はもらえません。そして日本人の知り合いの話だと、日本の年金のルールが変わったため、過去に納めた厚生年金も25年以上納め続けたのでない限りは支給されないとか・・・

(自分で調べた情報ではないことをご了承くださいね。←メンドくさいので自分では調べていません。調べてガッカリな情報でも自分にできることは何もないですしね。)

 

去年の今頃はオットーは収入の安定したサラリーマン、私も病院で週平均4日働いて順調に稼いでいましたが、一年後の今は何たる違い!

オットーは収入の安定しない自営業だし、私も今のところは月に1週間しか働けていません。

イギリスには『隠れ貧困家庭が多い』なんて最近よくニュースになりますが、我家も来年はそうなるか!?な~んて。

唯一明るいニュースは、ロンドンでフリーランスとして働いていたムスメが、先月正社員採用されたこと!

23歳の誕生日の翌日に正式に通告されたそうです。良かったぁ~

これでいざという時はムスメにたかれる・・・もとい、これで本当に肩の荷が下りたというものです。

ムスメの職種については、来月の大学院卒業式が終わったら報告させていただきますね。

 

*       *       *       *       *

 

ついでながら、ブレグジット(英国のEU離脱)についても簡単に触れさせてください。

ブレグジットは連日ニュースになっていて、オットーも私も辟易しています。

私は(日本国籍なので)投票権はありませんでしたが、離脱には賛成でしたしオットーもそうでした。

でも本当に僅差でしたからね・・・ 最後の土壇場になって政治家が国民を煙に巻いて離脱を回避しないとも限らないのでは。

 

EU離脱をこの世の終わりのように表現するメディアは本当に鬱陶しいです。

そんなの、ナチス・ドイツのイギリス侵略が現実味を帯びていた時の恐怖に比べたら、何でもないですよっ!

英国各地が空爆によって破壊されていたあの頃を覚えている年代には、鼻で笑われるのでは!?

 

英国が本当にEUを離脱したら、しばらくは厳しい状況が続くでしょう。EUは断固として英国の離脱を成功させてはいけないのだから、当然です。EUの分裂崩壊を何としてでも食い止めるために。EUを離脱した英国がハッピーになってしまったら、他国が英国に続くことは十分あり得ますからね。

でもそれで私たちの個人的な生活が厳しくなるなら、それは致し方ないです。そのおかげで英国が、たとえば『欧州人権法廷』から横やりを入れられて国内犯罪を自分たちの思うように裁けないような状況から脱出できるなら、私は離脱のし甲斐があると思います。

でももしかしたら、英国政府はあちらで折れこちらで妥協して、結局は離脱は形骸化するかもしれません。そうなったらそうなったでそれも致し方ない。

私はこの国で人生を終えることはまず間違いないので、この先どうなろうと受け入れるしかありませんから。

なるようになれ!と思っています。

 

 *       *       *       *       *

 

 アート・スタジオ離職直後にオットーが弟②と行ったホリデーについても書くつもりでしたが、長くなるのでそれは次回に。

 

 

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