ナッツと韓国人女性。 偶然ながら今回の記事は、前回の 『ピーナツバター事件』 との共通点がありますねぇ。
(ちなみにタイトルの Nut Rage ですが、車の運転に起因する揉め事が Road Rage だからと、
ナッツが原因で起きた今回の揉め事をメディアがそう名づけたようです。 [rage=激怒、憤怒] )
「大韓航空会社の社長令嬢、搭乗していた大韓航空機内でのマカダミア・ナッツの配られ方に激怒し、
離陸前の走行を始めていた同機をゲートに引き返させる」
なんてニュースを12月に聞いたとき、(あ~あ、しょーもない甘やかされた小娘だな)と思ったんです。
まさかその娘というのが、とっくの昔に成人した40歳女性だったとは!
しかも、親の七光りで(←決めつけ)客室サービス部門のトップを務めていたとは!!
昨年12月5日。
大韓航空機のファーストクラスに収まり、ニューヨークのJFK空港を離れようとしていた Cho Hyun-ah 40歳は、
男性客室乗務員がマカダミア・ナッツを、皿に入れずに袋のまま配ったことに激怒。
彼にサービス・マニュアルを出してきて読むよう命じましたが、彼がマニュアルを見つけられなかったため
彼の降機を命じ、すでに滑走路に入っていた同機をゲートに引き返させました。
“事件” 後マスコミの前に姿を現し、謝罪する Cho Hyun-ah。
ジャーナリストの誰とも視線を合わせることなく、ほとんど聞き取れない震え声で短い謝罪の言葉を述べたそうです。
同機の機長たちは、搭乗していた約250人の乗客には説明することなく彼女の命令に従い、同便を約20分遅延させました。
Cho Hyun-ah は、大韓航空の役職は辞任したものの、系列会社での役職は保持しているそうです。
そして、航空保安法違反などの罪で起訴されていた彼女に下された今日の判決は、
「有罪で懲役1年の実刑」 というものでした。
当然でしょう。 虎の威を借りているにすぎないにもかかわらず、自分は何でもできると思い上がっていた彼女。
ゆっくり時間をかけて自らの行為を振り返り、反芻し、反省してもらいたいものです。
降機を命じられた男性客室乗務員は、激怒した彼女に 「膝まづいて赦しを乞うよう強制された」 と証言しました。
また彼女は、怒りのあまり女性客室乗務員の肩を押し、彼女に物を投げつけたことを自ら認めました。
他の客室乗務員たちは、「捜査員に嘘を言って事件を隠蔽するよう、大韓航空の重役たちから圧力をかけられた」 と証言したそうです。
降機させられた Park Chang-jin と、 Cho Hyun-ah の父親で大韓航空会社社長の Cho Yang-ho。
Cho Hyun-ah の地位と立場の濫用は、世論の怒りを呼び、世界中でひんしゅくを買い、笑いものになりました。
ジャーナリストたちを前に、深々と頭を下げる父親。
「娘の振る舞いは愚かでした。 もっとましな人間に育てなかったことを後悔しています。 私の責任です。
社長として、また父親として、皆様に寛大なるお赦しを願います。」
苦渋が滲み出る、父親の表情。 気の毒になってしまう。
娘本人の方は、私の意見では、本当に申し訳なく思っているか大いに疑問。
写真から判断する限り、「大騒ぎになったから仕方なく」 謝罪しているように、私には見えて・・・
百歩譲って仕事熱心だったから接客がマニュアル通りでなかったことに我慢がならなかったのだとしても、
部下を土下座させたり、もう離陸準備に入っている飛行機をUターンさせるなど、常識外れもいいところ。
自家用ジェットじゃないんだから!
第一、彼女が客室サービスのトップだったのなら、男性客室乗務員がファーストクラスでナッツの出し方を誤ったのは、
彼女の教育が徹底していなかった。 彼女の監督不行き届きだった。 ということになるのでは?!
これで2児の母親だというのだから呆れます。 子供たち、学校でいじめられてなきゃいいけど。
子供たちが、どうかまともに育ちますように・・・