前回『富裕なご夫婦のお宅で住み込み介護中』と書きましたが・・・
じつはこのご夫婦はご隠居された男爵夫妻、つまりご貴族なんです!
爵位と本邸はご長男に譲られて(なので厳密には前男爵?でもここでは便宜上男爵と呼ばせていただきます)、
小さめの邸宅(←それまでの大邸宅と比べれば、のハナシ)に移ってお二人で生活されています。
現在のお宅の前庭はこんな感じ。この広さですから、もちろん専属の庭師さんがいます。
廊下には2ダース近くの日本画らしいものが飾られています。動物や鳥や魚を描いた、シンプルだけと素敵な画。
男爵のお祖父様が集められたもので、男爵ご夫妻がこのお宅に引越しする際、すべてお揃いの額に入れ直したそうです。
私は美術関係は無知もいいとこですが、お優しい男爵夫妻がもっとこれらの画について知りたいとご希望なので、ネットで検索してみました。
コレクションの中でいちばん作品数が多い画家のサインは上の字、古だけが辛うじて読めたので、『日本画家 古』でググッってみました。
こちらは『静湖』とはっきり読めたのでラクでした。
その結果、小原 古邨(おはら(おばら) こそん)と
菅 楯彦(すが たてひこ) であることがわかりました。
男爵にメールでリンクを送って差し上げたら、とても喜んでいただけました
ご貴族のお宅ということで最初は身構えていた私でしたが、男爵ご夫妻は本当に気さくで優しいお人柄で、
けっこうな確率で無愛想な人・シツレイな人が多い下々の民よりも、
一緒にいてよほど居心地がいいです。
今日は私が、初めて暖炉の火をおこしてみました。うまく行ってホッ。
「こんなに広々とした素敵なお宅に住ませていただいているなんて、日本の友達に言っても想像がつかないでしょうね!」と言ったら、
「好きなだけ写真を撮って見せてあげていいですよ、私たちは気にしませんからね」
オットーがアーチストだと話したら、
「いつでも訪問を歓迎しますよ、引越し前と比べたら屋内に掲げてある画の数はずっと少なくなってしまったけれど、案内して差し上げます」
・・・本当に、なんてご親切・・・
お言葉に甘えて、広々としたダイニング・キッチンの画像をUPさせていただきます。
正面奥の青いカーテンは、丈が3mくらいあります。
料理下手な私が使わせていただくには素敵すぎるキッチン・・・
(新聞を読みながらコーヒーブレイク中)
まさかこの歳になって、本物の貴族、本物の男爵様に縁があるとは思いませんでした。
本当に気取らない温かいご夫妻なので、自然とベストのベストを尽くしたくなります。
ご縁をくれた神様、ありがとぉ~!