3軒目の住み込み介護も、睡眠不足で参った私。
よく考えた末、ミュリエルさん(仮名)の介護もこれ以上はしたくないことを、正直に上司に報告しました。
この歳で自分に無理をさせてまで、気の進まない仕事をしたくないと思ったので。
私ってわがままなのかな・・・ 住み込み介護は無理なのかな・・・ と、しばらくは悶々。
住み込みのヘルパーは人手が足りているのか、あるいはワガママな私は嫌われたのか、その後は仕事が入る気配がありませんでした。
それで、もう一度だけ住み込みをやってみて、そこでもダメだったら住み込みはやめよう!と決心しました。
住み込み介護を専門とする派遣会社に応募し採用されることになったので、現在の雇用主である事業所の上司に
照会先になってくれるようお願いに行きました。現在の雇用主からはレギュラーな仕事が入りそうになかったので、
しばらくは二足のわらじを履くつもりで。しかしそこで初めて、私の次の住み込み先が決まっていることを知らされました。
私が「眠りが浅いので夜眠れないと仕事にならない」と訴えたためか、「今度の顧客はよく眠る方(かた)よ」と。
しかも最初の住み込みがうまく行って双方(顧客と私と)が満足すれば、その後はもう1人のヘルパーさんと交替の
レギュラーな仕事になると。
もう一週間早く言ってくれていれば、派遣会社に応募したりしなかったのに~!
仕方ないので派遣会社には採用を保留にしてもらい、昨日から4軒目の住み込みを始めました。
今回の顧客は富裕なご夫婦のご主人(92歳)の方。ご主人も奥様も杖を使って歩行されていますが、少し前にご主人が転倒されて
入院する羽目になったため、「常にヘルパーさんがいてくれると安心だろう」と、それまでの訪問介護から住み込み介護に
切り替えたそうです。奥様(90歳)は「できるだけ自分でやらないとできなくなるから」と、まだまだ自立心旺盛で、ご自分で運転されて
1人で買い物にも出かけられます。同行を申し出ても「留守中の夫が心配だから、私は大丈夫」とおっしゃって。
掃除は週1で来てくれるお掃除専門の女性がいるからほとんど必要ないし、洗いものは食器洗い機があるし、
洗濯も奥様が率先してやってくれるので、私の出番はといえば:
朝のご主人の身支度の手伝い・薬の服用の確認・朝食出し・ランチの支度(各自でオープン・サンドイッチを作って食べるから、食卓に
あれこれ並べるだけ)・洗濯物干し(4日に1回程度、屋内に干します)・夕食の料理・夜のご主人のパジャマへの着替えの手伝いくらい。
それに加えて今日は、散歩がてら薬局にお二人の薬を取りに行っただけでした。
これまでの住み込みに比べたら、仕事量は半分以下。そして何よりお二人は、とても優しく温かいお人柄
食事前のテーブルのセッティングなどを自ら始めてくださり、常に感謝を言葉にしてくださり、さらには「疲れないよう無理を
しないでね」とまでおっしゃってくださり。夜間はご主人の部屋に一応ベビー・モニターをセットしてありますが、
夜も通して眠られるので、私もよく眠れました。
私の部屋は屋根裏っぽい部分にありますが、それがまた広いこと。ツインの部屋です。
部屋の隅にはコーヒー・紅茶のセットまで・・・ B&Bかっ!?
寝室の隣には浴室、その隣にはもうひとつ独立したトイレまであります。
広い屋根裏部分には客室もふたつありますが、誰も泊まりに来ていないかぎり、この浴室とトイレは私の独占状態。
今回の介護先はコッツウォルズにあるので、町の散策も楽しい
昨日はガマンしたけど、今日はカフェで一休みしちゃいました。
こんなに幸せでいいのだろうか・・・と思うような、今回の仕事先。これまでが大変すぎたから、神様が同情してくれたのかな?
でも仕事がラクなので、将来他の住み込みヘルパーさんに体力的に無理ができない人が出たら、交替させられるかもですね。
だからせいぜいそれまで、この恵まれた仕事環境を楽しみたいと思います