先週の金曜日に新しい雇用主から連絡があって、急遽3日前の月曜日から始まった住み込み。
今回の住み込み先は、家がぽつぽつ並ぶ田舎道のすぐ脇に立つ、大きな家です。
下右画像の真中あたりに見えているのが、私(=住み込み介護ヘルパー)の部屋。
ちょうどいい広さの、専用のシャワールームつきの居心地いい部屋。
住み込み介護ヘルパーを頼めるような顧客ですから、やはりそれなりに資産のある、大きな家に住んでおられる方が多いですね。
住み込み介護ヘルパーをしているおかげで、普段は縁のないお金持ちの暮らしぶりを内部から観察できて、正直、オモシロイ・・・
家の周辺は草原ばかりで、お店の一軒もありません。
最寄の町は、ドロイトウィッチ・スパ(Droitwich Spa)。雨続きの毎日ですが、昨日は久しぶりに晴れたので、休憩時間中に車で行ってみました。
運河が流れ、その周囲に公園が整備された、いい雰囲気の町でした。(参: Visitdroitwichspa)
少数ながら、趣ある古い建物もそこここにあって。
でも目抜き通りは工事中で、工事用車両がジャマになっていい写真が撮れませんでした。(と、工事のせいにしてみる)
Remembrance Day (11月11日)が過ぎたばかりなので、戦没者記念碑の周りはポピーでいっぱいでした。
小さな町なので、この近くに住み込みに来なかったら、一生ここを訪れることはなかったでしょう。たとえ短時間でも、来られてよかったです。
脇道にある花屋さんの店先に下がる、秋らしい色のかわいいリースは、色が私好み
休憩時間は毎日2時間。帰宅が遅れないよう、運河を渡って車に戻り、帰途につきました。
私の新しい雇用主ですが、いちいちそう呼ぶのも面倒なので、今後は(スターリング・ケアに続いてまた鳥の名で)
ウッドペッカー・ケアと呼ぶことにしますね。
今回の住み込みは、月曜から土曜日までのイレギュラーなものです。
先週の月曜日から急に住み込みが必要になった顧客で、70歳台のご夫婦。それまでは訪問介護でまかなっていたけれど、
ご夫婦ともに体調を崩され、急遽住み込み介護への切り替えを希望されたそう。
奥様は低血圧症で、体調がとても良い日に数時間しか、ベッドを離れられません。立ち上がると急に血圧が下がるので、トイレに行くのもままならず。
排泄は、ベッド脇に設置された簡易トイレで済ませます。その際のベッドから/ベッドへの移乗の介助が、最重要仕事。
簡易トイレは特別仕様で高い背もたれがついており、奥様が腰掛けている間は血圧が下がってしまうのを防ぐため、座席を後ろに傾けて固定します。
奥様の低血圧症は5年ほど前から悪化し、これまではずっと旦那様が介助してきたそう。
でも心筋梗塞を起こしたことのある旦那様も狭心症もちで、最近体調が芳しくないので、住み込み介護ヘルパーを入れることになったというわけです。
月曜日に私が交代したヘルパーが土曜日にはまた戻ってくるので、5日だけの住み込みです。
男爵邸と比べると仕事量は多いですが、穏やかで優しげなとてもいいご夫婦なので、ここでレギュラーで働ければいいな・・・と言いたい!
言いたいんですが! ・・・言えません。
残念ながら、食事の仕度が大変なんです。あ、単に、『私にとっては』ですが。
奥様はグルテン・フリー・ダイエットだし、旦那様は糖尿病だし、お二人ともそれぞれにキライな食べ物がけっこうあって。
ほぼ何でも食べられる私はほぼ何でも食べられる人のためにしか料理したことないし、グルテン・フリーは身近にいたことなかったから不慣れだし、
料理のレパートリーも貧弱なので、遅かれ早かれ料理で行き詰まること必至・・・。
今日ケア・マネージャーが様子を見に来たので、二人きりのとき、思っていることを正直に言いました。
すると、彼女が私にと考えている住み込み先がもうひとつあり、そっちの顧客は何でも食べるし料理も好きな人だから、
そちらに送ってくれるとのこと。
ケア・マネージャー、帰り際に居間にいた旦那様に挨拶に行ったら、旦那様、「ゴン(私のこと)の仕事ぶりに満足しているので、
また戻ってきてもらいたい」と言ってくださったと、わざわざ奥にいた私のところまで戻って来て教えてくれました。
ほんと残念だし、申し訳ないけど・・・ 料理にそんなに自信ないですから・・・
私が『料理ブログ』できるような料理の達人だったらよかったんですけどね!
というわけなので、こちらのお宅とは5日だけの縁となりそうですが、ご多幸をお祈りしつつ、土曜日にお暇しようと思います。