私が住み込み介護ヘルパーに転職してから、早くも3年以上経ちました。
もっともそのうち約一年半は、ロックダウンと五十肩が理由で冬眠してましたが。
数えてみたら、今日までにお世話させていただいた顧客さんは、今住み込み中のベティーさん(仮名)を含めて、全部で11人でした。
思わず笑っちゃうんですが、思い返してみると私の場合、一番最初の顧客さんジーンさん(仮名、96歳)が、
心身ともに一番大変な顧客さんでしたね。
その後ジーンさんは養護施設に入居されたそうですが、たしかに自宅で暮らし続けるのは限界にきていたと思います。
文章だけではつまらないので、昨日食料品の買い出しに行ったついでに散歩もしたネイルズワースの画像を混ぜます。
どっしりとして趣のある建物がたくさん。
転職の際は迷いましたが、今では転職して良かったと思っています。
住み込み介護仕事の利点は:
住み込み開始日と終了日以外は通勤の必要がない。目覚めれば職場。
お一人を介護すればいいだけなので、たっぷり時間をかけられる。
顧客さんのケア以外の仕事(主に家事)は、顧客さんさえOKなら自分で順番を決め予定を立ててやりくりできる。
ぼっち労働なので自分のベストを尽くすことで自己満足に浸れる。
住み込み中は食費も水道光熱費も顧客さんもち。(食費は稀に例外もありますが。)
対して、欠点は:
住み込み中は家族と離ればなれだし、住み慣れた自宅での夜のくつろぎタイムもない。
一日の終わりに自分のベッドで眠ることができない。
夜間に介護が必要な顧客さんだと、睡眠不足になる。
自分と交代で働くヘルパーさんが怠け者だとイライラ させられる。
私もムスメがまだ家にいたら、住み込み仕事をする気にはなれなかったことでしょう。でもムスメは独立し、オットーとの二人暮らしに
戻りましたからね。ときどき離れて暮らすって、倦怠期夫婦には関係にメリハリがつくし、また一緒になったときお互いに優しくなれる
気がするので、なかなかいいことなんじゃないかい?と勝手に思っています。
さて住み込み介護ヘルパーの報酬ですが。
私が求人広告をチェックし始めた3年半近く前の時点では、一週間の住み込みの報酬はざっと見て、
500ポンド(今日のレートで78,000円) ~ 700ポンド(同、109,200円)
くらいの間でした。でも今は、
600ポンド(93,600円) ~ 800ポンド(同、124,800円)
くらいの間へと、上昇しているように感じます。
でもこれって大金ですよね!?私のようないただく立場はいいけれど、支払う立場にとっては!
サービス利用者さん側はケア・サービス提供会社から、上の報酬金額にたっぷりプラスして請求されているはずですから。
かといって養護施設に入居しても、料金は似たり寄ったりだと思います。
まともな養護施設は週1000ポンド(156,000円)くらいから徴収しますから・・・
だったら養護施設で大勢のうちの一人として介護されるよりも、住み慣れた自宅で一対一で介護されたい。
そう考えて住み込み介護を頼む顧客さんが増えている(らしい)というの、わかります。
私だってできれば最後まで自宅で暮らしたいですから。
もっとも我家の場合、資金がすぐに尽きてしまうだろうから住み込みヘルパーさんを頼むのは無理ですけどね。
車一台分の幅しかない脇道とか、風情があって素敵
A46号道路(A46 road)です。観光地として有名なバースの方から来ているとは知っていたけど、
イングランド中部を縦断して東海岸まで到達しているとは知らなんだ!
前回の記事にも書きましたが、私が現在いただいている報酬は、以下の通りです。
サンライズ・ケア経由のベティーさん(仮名)の住み込み介護: 一日95ポンド(14,820円)
ウッドペッカー・ケア経由の住み込み介護: 一日100ポンド(15,600円)
(ウッドペッカー・ケアは州をまたいで仕事に行く私に、交通費として住み込み一回につき50ポンド(=7,800円)も支給してくれます。)
どういう基準で決まるのかは知りませんが、介護の必要度が同じような顧客さんであっても、報酬が違うことがあります。
昨夏の私の復帰第一号顧客さんだったサンライズ・ケア経由のロブさん(ちょこっとテュークスビュリーと住み込みの再開)は、
同じくサンライズ・ケア経由のベティーさんと偶然同じ94歳、それに私の目には、介護必要度もほぼ同じでした。
でもロブさん介護の報酬は、ハンパな一日89.25ポンド(13,930円)。
いっぽう今住み込んでいるベティーさん介護の報酬は現在一日95ポンド(14,820円)で、近々100ポンド(15,600円)に上がるそうです。
(私はベティーさんの介護は、今回を最後に終了しますが。それにロブさんの介護報酬も、おそらく上がると思われますが。)
この差はいったい、どこからどうやって出るのかなぁ・・・?
私は再来月に還暦を迎えますが、有難いことにとても健康で、持病も常用薬もありません。
五十肩とロックダウンをきっかけに一年半も冬眠していたせいか、最近欲が出てきて、またみっちり稼ぎたいという気分になっています。
家で家事の合間にビデオを見ながらペーパーフラワーを作ったりネットサーフィンをしたりでは、一円にもならないのだから!と。
だからこれからしばらくは、定期的に住み込み介護仕事をするつもりです。
不思議なものですね。
昨夏住み込み介護に復帰したときは、もう働くのが億劫になって専業主婦に落ち着きたくなっていた場合に備え、
(ムスメも自立したことだし、これからは月に一週間のペースで働ければいいさ~)なんて思っていたのに。
今は、こんな私でもできる仕事があって雇ってくれるところがあるのなら、やらねばっ! とやる気満々なんです。
飽きっぽく熱しやすく冷めやすい性格なので、いつまで続くかはわかりませんが。
還暦を目前にしての “アラカン・ハイ” でしょうかねぇ・・・?