早朝散歩のとき通りかかった、『エホバの証人』 ダーズリー支部の建物です。
ずっと前に日本で、エホバの証人を信仰する親が事故に遭った我が子への輸血を拒否したため、物議をかもしましたっけ。
私はもともと宗教には一切興味がないですが、輸血拒否にはドン引きです。
自分はもちろん家族だって、助かる可能性があるなら輸血でも何でも、できることは何でもして欲しいですから。
* * *
安倍元首相が殺害されてから、一ヶ月が経ちました。
でも何故か、もっと前・・・三ヶ月くらい前だったような気がします。
山上容疑者(以下Y)の卑劣な蛮行であることに間違いはありませんが、その後いろいろな報道を見るにつれ、
Yに対する同情心が、芽生えてきました。
Yの犯行動機は、旧統一教会に対する恨みであり、教会トップや地位の高い幹部には容易に近づけないため、
代わりに安倍元首相が標的にされたようですね。
旧統一教会は、あれこれ批判の対象となるような活動があったそうですから、恨まれても仕方ないでしょう。
でもYの家庭が崩壊する原因を作ったのは、他の誰でもない、彼の母親です。
Yの父親は、Yが4歳のときに飛び降り自殺したそうですね。
私は当初、彼の母親はそのショックから、旧統一教会にのめり込んでいったのだと解釈しました。
でもそうではなくて、父親の自殺のずっと前から母親は別の宗教に没頭し、家事や育児を放棄してしまっていたため、
父親はそれを苦に自殺したとのこと。
夫が自殺してしまった時点で母親が、(これからは自分一人でこの子たちを立派に育てなければ)と、
目を覚ましてくれればよかったのですが・・・
あいにく母親がしたのは、その正反対のことでした。
五千万円とも一億円とも言われる大金を旧統一教会に献金し、一家は破産、家庭は崩壊してしまいました。
Yの兄は小児癌に侵され、軽い障害もあったのですね。
なのに母親は、多額の資産を自分たち、何より子供たちの生活を守ることには遣わず、あっさり旧統一教会に献金。
それほどの大金があれば、生活に困窮することなく子供たちを成人させられたでしょうに・・・。
さらには兄までもが自殺してしまったことから、Yは復讐心を抑えきれなくなり、
今回の犯行に及んでしまったと思われます。
ウィキで旧統一教会について読みましたが、このような新興宗教を信じられる人がいることに驚きです。
聖典が一冊1500万円なんてニュースも見ましたが・・・
韓国の普通の一男性が始めた宗教ですよね?
信者の家庭を破滅に追いやるような多額の献金を要求しホイホイ受け取るような宗教は、
個人的にはもうそれだけで絶対ダメです。
「大金を寄越さなければ救ってやらないよ」 なんていう神は、信じる価値なし!
なのにYの母親は、事件後でさえ 「旧統一教会に迷惑をかけてしまって申し訳ない」 と言っているそうで・・・
完全に洗脳されてしまっているとしか思えません。
自分のせいで、夫と長男は自殺、次男は殺人の罪を犯したんですよ!?
母親失格もいいところ。
子供など持つべきではない人間でした。
Yの妹さんが、ただただ気の毒です。
ただ、いくら旧統一教会が金儲け主義だったとしても、母親は脅迫されて仕方なく献金したわけではありません。
やはり一番に責められるべきは母親だと、私は思います。
Yは怒りの矛先を、安倍元首相ではなく母親に向けるべきでした。
仮にも自分を産んでくれた母親だから、傷つけられなかった?
だとしたら、それは自分の中に残っていた甘さです。
Yが恨みつらみを心の奥底に封じて、自分の人生を大切に生きられれば、もちろんそれが一番良かったです。
現にYの妹さんは、破綻した実家を出られてから、頑張って生きてこられたことと推察します。
崩壊家庭出身でも一生懸命生きておられる方々は、世間にたくさんいるはず。
なぜYも、そうした一人になれなかったのか。
周囲との関わりがもっとあったら、腹を割って話せる相手が近くにいたら、
事件を起こさずに済んだのか。
将来似たような事件が起こるのを防ぐために、何を変えればいいだろう?自分に何ができるだろう?と、
一人一人が自分の周囲を見渡して、じっくり考えることが大切なのではと思います。
今回の事件以来、政治家と旧統一教会の関係が取り沙汰されていますね。
事件がきっかけとなって、
Yの家庭と同様に旧統一教会のため困窮に追い込まれている家庭が救われることになるよう、
祈っています。