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Channel: ハナママゴンの雑記帳
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散歩途上の売家② 〈後編〉

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《 前編からのつづき 》

 

私の散歩コース上にあるこの売家。

まずはその内部を、2軒の不動産屋さんの画像でもって拝見しましょう。

家は南向きで、中央に歩道がはしる前庭はけっこう広いです。

白いドアが見えますが、あれは玄関ではなく、あとから増築された風除室っぽいものへの出入口のようです。

 

斜め前から見た家と、横から見た前庭。

 

家の背面にはパティオ・ドア(床近くまであるガラスの引き扉)が見えます。

左手にあるお隣さんとは、塀でしっかりと仕切られています。

 

 

間取り図です。風除室っぽいものはポーチとなっています。

でも間取り図によると、キッチンからはポーチにしか出られないような構造ですね。

1階の他の部屋からはポーチを経由しないとキッチンに行けないって、ちょっと不思議です。

ひょっとしたら、もともとは居間②がダイニング・キッチンだったとか?

でも狭苦しいので、その後キッチンとポーチを増築したとか?

(注: 間取り図は北側が下になっていたので、わかりやすいよう逆さまにしました)

 

広い方の、居間①です。場違い感を漂わせつつ立つ石の柱がカッコイイ (実際住んでみたら邪魔かもですが

 

パティオ・ドアがある狭い方の居間②と、キッチン。

 

家の南側にあるポーチと、西側にある玄関ホールと階段です。

 

2階の北側にある寝室①。

 

寝室②。家具や内装から察するに、最後の住人はご高齢の方だったような気がします。

 

一番狭い寝室③は、使われていなかったようです。

バスルームのシャワーは仕切りのないウォーク・イン・タイプのようですから、過去の住人にご高齢者がいたことは決定的かと。

(ウォーク・イン・シャワーは介助者の作業スペースが制限されないため、シャワー介助を必要とする顧客さんのお宅で何度か見ました。)

 

裏庭と、その先の眺めです。セヴァーン川が見えます。

 

裏庭の西側と北側に沿って、フットパスがはしっています。右手(東側)の塀にご注目。

 

 

では肝心の、希望売値です!

たっか!  と、いうのも・・・

"The cottage is reached via pedestrian access"

"This lovely stone, detached cottage is quietly situated, having pedestrian access only"

家の描写にはこんなことも書かれていましたから、やはりこの家は、徒歩でしかアクセスできない様子なんです。

 

う~ん・・・これは、大きなマイナスポイントですよね!

家具や大型家電の搬入搬出に不便なだけでなく、例えば救急車を呼んで救急搬送されなければならなくなったとき。

あの細いフットパスを、車椅子か担架で運ばれなければならないとなると・・・。

前の住人さんが高齢の方だったとしたら、どのように独立生活を維持してきたのでしょうか。

それとも独立生活はもう無理になったから、高齢者養護施設に移ったのでしょうか。

車でアクセスできないという環境は、売却の大きなネックになるような気がします。

買い叩かれて、かなり値引きしないと売れないのでは・・・?

 

車でアクセスできるようにするための一番可能性のある(そして唯一の?)方法は、

車道を共有しているらしい東側の3軒の家に交渉し、有料で車道の共有に加えてもらい、

売家の向かって右側(東側)の塀の一部を取り壊し、裏庭への車道を造ることではないでしょうか。

 

それにしても、今どき歩いてしか到達できない家があることに、ビックリしました。

昔はのどかでこの家の周囲もせいせいしていたけれど、その後この家への車でのアクセスを考えることなく、

周囲にどんどん家が建てられてしまったのでしょうか。

いずれにせよ、この家が売家になっていなかったら、ここまでじっくり見ることはなかったかもしれません。

面白い(シツレイ)発見をさせてもらい、感謝です

 


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