オットーの家族つまり義両親・義弟・義妹などとは、ずっと前から、
「クリスマス・プレゼントは子供にだけあげて、大人同士は交換するのは止めて自分で自分が欲しい物を買おう」
と取り決め、実行してきました。
過去に必要なかったものや欲しくなかったものをいただいて、
使わなかったり処分(チャリティー・ショップにタダであげちゃうとか)したりするのが
心苦しかったからです。
『プレゼントは子供にだけ』のルールができてからは、
(誰に何を買おう)に頭を悩ませる必要がなくなり、
本当に気がラクになりました
オットーと私の間でも、
「欲しいモノはその都度自分で買っているから、プレゼントを贈るのはやめようね」
と約束していたんです。
なのにオットーってばフェイントをかけて、
こんなプレゼントをくれました。
ムスメと私にふたつずつ。
『多機能頭巾』 。
とても伸縮性のある生地で、首の周りに巻いておくと、暖かいです。
そういえば小池都知事がタートルネックを推奨していましたよね。
確かに首周りが暖かいと、寒さが和らぐような気がします。
暖房費節約になって、助かる!
ムスメにも「別に何もいらないよ~」と言いましたが、
「でもクリスマスだもの、なにか思いついたら教えて!」と言われていました。
そして、思いついてしまったのです。
ある日何かの折に入った薬局で、何気に試してみた香水が!
私にしては珍しく、とても気に入ってしまいました!
KATY PERRY'S MAD potion
でもって、芸能界に疎いワタクシとしましては、
「ケイティ・ペリーって誰!?」
なるほど、こういう方でしたか。
この香水、めったに香水など買わない私が、本当に珍しく即、気に入ったのです。
甘い香りだけど爽やかで。
オットー、ムスメ、ありがとう~
ちなみに私からは、本当にオットーには何もプレゼントを用意しませんでした。
一昨年はチョコレートを包装して贈ったんですが、とうとう去年は、本当に、何も。
ムスメにはオットーと私の二人からとしてムスメが希望したポータブル・ライトを贈る約束でしたが、
どうせならムスメに自分で気に入った型や色を選んでもらおう、それにロンドンのフラットに
届いた方がいいよな、などと話し合っているうちに、ムスメはロンドンに戻ってしまい。
結局ムスメに自分でオンライン購入してもらい、私たちからは代金をムスメの口座に振り込むことになりました。
何か、ちょっと、味気ないですね・・・
味気ないといえば、
去年(と言ってもまだほんの11日前のことですが)の我家のクリスマスは、
最高にテンションの低いものでした。
ムスメが生まれてから初めて、とうとうツリーを飾らず、クリスマスらしいデコレーションも一切しなかったんです。
面倒臭がり、ここに極まれり。
もともとオットーも私もそういうことに興味がなくて、
ずっとムスメが飾り付けをしてくれていました。
大学のため家を離れてからも、帰郷するとツリーを出してきて、飾って。
でも今年はムスメ、タイミングを逃しちゃったみたいで、とうとう出さずじまいに。
イギリスでは『クリスマスの12日間』といって、
ツリーや飾りつけをふたたび仕舞い込むのは伝統的には1月5日の晩のことなのです。
(宗教や数え始め日の違いから、1月6日という説もあります。)
でもムスメは、1月5日を待たずに大学なりロンドンなりに帰ってしまうことが多くて。
面倒臭がりの私は、クリスマスツリーや飾りつけを全部集めて仕舞い込むのが面倒で嫌でした。
なので今年はそれがなくて、(ラッキー!)と思っていたんです。
ところが実際に、ツリーも飾りつけもないクリスマスを迎えてみたら・・・
寂しい!
クリスマスらしくない!!
私からのプレゼントが何もなかったことも、深~く反省しました。
オットーに、たとえチョコ一箱でもいいから、買ってそれらしく包装して贈ればよかった・・・
ムスメにだって、クリスマス当日に開けられるよう、ちょっとしたものでいいから
贈ればよかった・・・
ないない尽くしのクリスマスを断行してみて初めて、
クリスマスの意義がわかったような気がします。
高価なものでなくてもいいんです。
一緒に笑顔でプレゼントを開包し、見せ合って喜ぶ。
そんなひとときを過ごす幸せ。
ロンドンに戻るムスメをストラウド駅まで送っていき、
早目に着いたので車の中でおしゃべりしていたとき、
ムスメに誓いました。
「今年のクリスマスは、ちゃんとツリーを出して飾っておくし、
ささやかなものでもいい、何かしらプレゼントも用意するね!」
(まだ12ヶ月近く先の話ですけどね )
ムスメ、「わかってくれたのね~」 と笑って喜んでくれました。
考えてみたら、私も還暦を過ぎた身。
5年後10年後にはもうこの世にいないことだって有り得ます。
それを忘れず、これからは、面倒臭がりなりにも、
(もう少し丁寧な暮らしを心がけよう)
と誓ったのでした。