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Channel: ハナママゴンの雑記帳
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顧客さんとの出会いと別れ

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今日スーパー・テスコでひとつ1ポンド(158円)で売っているのを見つけ、

思わず買ってしまいました。

信頼と安定の美味しさの、日清カップヌードルです

チキン・テリヤキと、シーフード風味。

私はどちらも好きなので、オットーに好きなほうを選んでもらうことにします。

たぶんチキンを選ぶと思うけど。

 

*       *       *

 

私が住み込みヘルパーさんの休憩時間をカバーする仕事を始めてから、

早くも3ヶ月目に入りました。

求人広告では週末の仕事のはずでしたが、平日も人手が足りないのか

「働ける日があったら予定に入れさせてもらうから教えて」 と言われ、

結局火曜日と木曜日も働くというパターンが定着しつつあります。

火・木・土・日の、週4日労働。

でも労働時間が短い日もあったりするし、

なにより仕事自体が本当にラクなので、

こちらとしても願ったり叶ったりです。

 

仕事中、時間の大半は、顧客さんとお話したり、一緒にテレビを見たり。

天気が良ければ、そして顧客さんが同意すれば、顧客さんを乗せた車椅子を押して、近所に散歩に出たりもします。

それでも家事労働や介護作業に費やす時間は、せいぜい1/3から1/4程度でしょう。

病院でヘルスケア・アシスタントをしていたときと比べたら、

労働量というか忙しさは、1/10。

自分自身の体力の衰えが気掛かりになる年代になってちょうどこの仕事にめぐり合え、

本当にラッキーでした。

 

顧客さんたちは住み込み介護ヘルパーを必要とされている高齢の方々なわけですから、

仕方のないことではありますが、

顧客さんたちのうちもうすでにお二人が、あの世に旅立たれました。

偶然ですが、どちらも男性です。

12月にお一人、先月末にまたお一人。

12月に亡くなられた93歳のAさんは、5歳年下の奥様を残して逝かれました。

が、Aさん同様奥様も認知症に罹っておられるため、住み込み介護は続行しています。

 

先月末に無くなられた90歳のBさんは、一昨年に奥様を亡くされ一人暮らしでした。

家事が不得手なため住み込みヘルパーを導入しましたが、徐々に身体機能も衰退していき、

私が参入した頃にはほとんど歩かなくなられていました。

息子さんご夫婦がすぐ裏手の別宅にお住まいで、

例えばBさんがうまく立てずにヘルパーだけでは支えられないときなど、

電話一本ですぐに助けに来てくれ、とても助かりました。

Bさんは、奥様を亡くされた悲嘆から立ち直れず、

鬱病と診断され薬を服用していました。

Bさんの前では奥様のお話は厳禁。

無口で会話も少なく、いつも寂しげな表情をされていたBさんでしたから、

亡くなられたと聞いたときは、正直、

(やっと奥様のところに行けて、良かったですね)

と思いました。

 

と他人事のようにご高齢の顧客さんのお話をしつつ、

私も着実に高齢者の仲間入りをしつつあります。

というか、祖父母の年代だったら、60代は立派に高齢者でしたよね。

(実際私の父方の祖父母は、ともに60代で亡くなっています。)

そのせいか、最近オットー(64歳)と私(来月61歳)の20年後30年後を、つい想像しがちです。

 

私はやっぱり、絶対、オットーより先に逝きたいです。

高齢の身で一人残されるのは心細いですから。

それにイギリスは、人生の半分以上を過ごしたとはいえ、私にとっては

あくまでも異国ですから。

独身時代が長かったオットーは、幸い家事を苦にせずこなせます。

性格も淡白なので、私が先に逝ってもBさんのように悲嘆に暮れることなく、

(ま、こんなもんだろ)と、飄々とそれまで通りの生活を続けることでしょう。

家系的にも長生きだから、私が先に逝くという願いは、

かなりの確率で叶えられそう。

 

あれ、何の話でしたっけ? 私の顧客さんの話でしたね。

AさんBさんが亡くなられたので、私が定期的にお伺いする顧客さんは、

すべて女性になりました。

今週までは3人の女性客さんのお宅を2~4時間ずつ訪問していましたが、

来週からお一人、これまた女性の新しい顧客さんが増えます。

気が合う顧客さんだと嬉しいなぁ。

 


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