一昨年2月に、グロスターで元交際相手に刺殺されたホリー・ガザードさん。
昨秋久しぶりに、彼女の名前がニュースになりました。 それというのも・・・・・
ホリーさんは別れを告げられたことを受け入れられなかった元恋人に刺殺されましたが、
予期せぬことだったため、彼女の Facebook のページには、まだ殺人者アッシャー・マスリンと一緒に写った
画像が9つ掲載されたままでした。
もちろんホリーさんの家族や友人にとっては、見るのもおぞましい画像です。 でも画像は、自分たちには削除できない。
そこで Facebook にそれらの画像の削除を依頼したのですが、拒否されたのでした。 (注: 過去形です。)
父親ニックさんとホリーさん 母親アマンダさんと
ホリーさんの父親のニックさん: 「あれらの画像は私たち遺族に苦悩とやるせなさしかもたらしません。
そのため私はホリーの Facebook ページは出来るだけ訪れないようになりました。
ホリーとの良い思い出、一緒に過ごした楽しい時だけを覚えていたいのに、あれらの画像を見ると辛くなるからです。
そこであれらの画像を削除してくれるよう Facebook に要請したのですが、Facebook は
ポリシーに反するからと拒否しました。 でもあのポリシーは誤りです。」
『ユーザーが死亡した場合は当人のプロフィールはその生涯の記念として凍結保存する。』
というのが Facebook のポリシー。
Facebook 代表者: 「我々は亡くなったユーザーの思い出をそのまま残すため、アカウントもプロフィールも
亡くなったときの状態のまま記念保存します。
今回のような悲劇的な状況下では辛い記憶を呼び起こすでしょうが、記念保存されたアカウントは
亡くなった方のプライバシーを保護するためにデザインされています。」
行き詰まったニックさんは、メディアに状況を訴え出ました。 それが昨年10月末(26日・27日)のこと。
28日にオンライン署名運動が始まり、私も署名しました。
ようやく11月10日になって、Facebook は要請された9つの画像を削除。
署名は11,000人分以上集まり、中には画像の削除を Facebook に直訴してくれた人もいたそうです。
ニックさんは家族を代表し、協力してくれた人々と Facebook に感謝のコメントを発表しました。
一件落着。 ですが・・・・・
ホリーさんのご両親にとっては、愛娘の Facebook ページにその愛娘を惨殺した男の画像が居座っていたわけで。
二度と見たくない、見るのもおぞましいと感じるのは当然です。
モンスターSNSとはいえ、運営しているのは血の通った人間のはず。
遺族の立場に自分を置き換えてみたら、その気持ちは察して余りあるはず。
なぜすぐに削除してあげなかった?
なぜ思い余ったニックさんがメディアに訴え出て、オンライン署名運動が始まって、
2週間も待たなければならなかった??
ポリシー以前に尊重すべきことがあったでしょうがっ!
あ~腹立つ。 Facebook やっていなくてよかったわぁ。
日本でも凄惨なストーカー事件が後を断ちません。 元交際相手のストーカー化というのは、洋の東西を問いませんね。
ストーカーが殺人行為にまで及ぶケースは稀でしょうが、それでも皆さん、
SNSにUPする画像の選択には、くれぐれもご注意くださいね・・・・・