無差別襲撃について考えていて、以前見た動画を思い出しました。
RUN / HIDE / FIGHT
― 銃器による襲撃で生き残る術 ―

銃器を持った襲撃犯から身を守るには、選択肢は3つ。
走れ。 隠れろ。 戦え。
動画を制作したのはテキサス州ヒューストン市。 READYHOUSTON というプログラムを立ち上げて、
一般市民を非常事態に備えるための啓蒙活動を行っているようです。
走れ - 襲撃者が近くにいるなら。
脱出ルートがあるなら、脱出を試みろ。 他者が同意しようがしまいが、脱出しろ。 持ち物は置いていけ。
可能な場合は他の者の脱出を助けろ。 他者が危険な区域に入るのを防げ。 安全になったら911に電話しろ。

隠れろ - 脱出できないときは、隠れる場所を探せ。
ドアを施錠や大きな物体で補強し、スマホを無音にし、銃撃に耐え得る大きな物の陰に隠れ、音を立てるな。
隠れ場所は襲撃者から見えず、銃撃されても身を守れ、追いつめられたり身動きが取れなくなったりすることのない
場所でなければならない。

戦え - 危険が迫ったときの、最後の手段として。
襲撃者の襲撃能力を奪うよう試みろ。 アグレッシヴに行動しろ。 使えるものを武器に使え。 全神経を集中させろ。
何が何でも相手を倒せ。

911 - 警察が到着したら:
落ち着いて指示に従え。 両手は常に、誰からも見える位置におけ。 指差したり叫んだりするな。
負傷者のための助けは間もなく来ることを認識しろ。

両手は常に見える位置に。 これ大事ですよね。 疑わしい動きをして襲撃犯の一人と間違えられ警察に撃たれてしまったら、
元も子もないですから。 それから、警察の最優先は襲撃者の制圧。 そのため負傷者を助けることはどうしても後回しになってしまいますが、
それを見てもノコノコ意見しに出て行ったりしてはいけないのです。 辛くても、我慢。
警察官を含む人々の安全確保が最優先なのですから。
ここでもう一度おさらいです。
走れ/逃げろ - もし可能なら。 隠れろ - 脱出が不可能なら。 戦え - あくまでも最後の手段として。

ということで、動画はこちらです。 襲撃者を演じるのはヴィン・ディーゼル。 というのは嘘ですが。
この動画を見ていたことが、いつの日か皆様のお役に立てば幸いです。
・・・ 否、この動画の記憶が必要になるような状況におかれずに済むのが一番!ですね。 
今年5月にマンチェスター警察も、対テロ訓練を行ったそうです。
トラフォード・センター(Trafford Centre)というショッピング・モールで。
自爆テロ犯の役の人が、モールの入口から入ってすぐのところで自爆。
買物客の役のボランティアたちが、叫びながら血のりをつけて床に倒れこみ、銃撃音が飛び交う中、
警察の反テロ部隊が現場に駆けつける・・・ というシナリオ。

ところが自爆テロ犯役の人が自爆前に “Allahu Akbar (= God is greater/the greatest)” と叫んだものだから、
ムスリム社会から 「ムスリムをテロ犯のステレオタイプとして使わないで欲しかった」 とクレームがつき、
マンチェスター警察のお偉い方が謝罪するというオチがつきました。
・・・ 訓練をしておこうという意気込みだけは、評価したいと思います。
「それでもいい、ヒマを持て余しているから見てみたい」 という方は、コチラでご覧あれ。
(ヒューストンの動画と比べると、かなり見劣りがすると思うのは私だけ・・・?
)
