まためぐってきました、12月23日・・・ 私にとっての 『スタンリーの日』。
それゆえ今日は、過去4年間の今日と同じ記事になりますが、どうぞご勘弁くださいますよう
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動画はこちらです。
たくさんの犬がいて、たくさんの物語があります でもこれは、ただ1匹の犬の物語です 同時にある人の物語でもあります
2009年12月23日 午後3時
アニマル・レスキュー・グループからきた人が、殺処分率の高いアニマル・シェルターの通路を歩いていきます
クリスマスの二日前・・・ でもこれらの動物のうち多くは新年を迎えることはないというのが、辛く悲しい現実です
その人は今日、ある犬を救うためにここに来ました もう一ヶ月もここにいる、ネグレクトされていたコッカーの女のコ
そのコッカーの顔は神経質に引きつり、頭は痙攣します でもこれは、そのコッカーの話ではありません・・・
そのコッカーは手厚く世話をされ、やがて新しい家族を見つけてもらえます
ではいったい だれの物語?
その人はその犬を見て立ち止まります 心臓の鼓動が 一瞬止まります
そう・・・ これはこの犬の物語です
この犬は悲しみにあふれ 打ちのめされ すべての希望を失っています
皮膚はひどい、しかしながら治療可能な感染症に侵されています
赤むけた皮膚は 痛むに違いありません - 片目も感染症にかかっているようです 右目は閉じたまま 左目もべたついています
そしてその人 初めてその犬を見たその人は・・・ その犬のことが頭から離れなくなります - その犬は、いつ殺処分にされてもおかしくありません
犬はおどおどと内気そうですが、ビスケットを取るしぐさはやさしいものです
何ができるでしょう?
このシェルターには、まだ若く健康で、新しい家族を見つけてやれる犬がたくさんいます すべての犬が、同じように救われるに値します
でもこの犬は、特別に救いが必要にみえます
そこでその人は・・・ あるひとつのことをすることにします
2009年12月23日 午後8時
その人はその犬の写真と動画を人々にメールで送り、助けを求めます
メールを受け取った人たちは、それぞれが・・・ あるひとつのことをすることにします
自ら付け加えた救いを乞うメッセージとともに、メールを転送します
午後10時までには、寄付の申し出が入り始めます・・・ でもその犬を受け入れるというレスキュー・グループはまだありません
その犬はまだ知りません・・・ が、たくさんの人々、その犬を見たこともない人々の一人一人が、ただひとつのことをしています
ただ一匹の犬のために
そして、夜のうちに、何かが起こります・・・
2009年12月24日 午前10時
あるレスキュー・グループが、受け入れを申し出ました!
さらに多くの人々が、助けを申し出てきました
ある獣医は低料金でその犬の治療をすることを申し出ました!
ある人は、その犬を連れ出すためにシェルターに急行します - 今日は早じまいするからです
別の人は、クリスマス・イヴであるにもかかわらず遅くまで待っていてくれるという獣医のところに犬を運びます
また別の人は、犬に名前をつけました・・・ もう番号ではありません・・・
犬の名前はスタンリーです!
別の人、また別の人、そのまた別の人・・・
皆が皆、寄付を申し出るため獣医のところに電話しています
その間中ずっとスタンリーは、自分に何が起ころうとしているのかまったく知りません
尻尾をよく見ていてください・・・ その尻尾は今まさに、ちょっぴり、ほんとうにちょっぴり、振られようとしています
あぁ・・・ こんな光景を見たいがために、私たちは生きているのです!
よしよし、スタンリー! いい子だね!
『クリスマスの奇跡』でしょうか?
それともこれは、たくさんの人が、ほんのちょっとだけ手を休めて、ただひとつのことをすることにしたから?
ただ一匹の犬のために
スタンリーはあなたを知らず、あなたにありがとうも言えず、あなたに会うことも多分ないでしょう
でもあなたがクリスマスを祝っているとき、スタンリーは動物病院で手厚く世話され、あなたのおかげで取り戻した命を慈しんでいます
アニマル・レスキュー・グループをサポートしてくれてありがとう!
そしてスタンリー、私たち人間に二度目のチャンスを与えてくれてありがとう
メリー・クリスマス、スタンリー!
スタンリーはその後 このカップルの家族となり、今は幸せに暮らしています。
ケイトーを亡くしたあと悲しみを紛らわせるため、『新しい家族募集中の犬』のサイトを見ていた私。
この動画はそこにリンクされていて見つけました。ちょうど一年前に投稿されたものですね。
今年も多くのペットが、暖かい家で優しい家族とクリスマスを迎えることでしょう。
でもその陰で、多くの動物が明日の命も知れずにシェルターで過ごしています。
シェルターにいる動物の一匹でも多くが、スタンリーのように新しい家族に恵まれますように・・・
≪ 2010年12月23日 ≫
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人間に遺棄されても自分では運命を逆転できない動物にとって、アニマル・レスキューやアニマル・シェルターは最後の希望。
名声を求めることも高額の報酬を望むこともなく、ひたすら動物のため活動を続ける動物愛護・保護グループのスタッフには頭が下がります。
個人的には褒章って、各界の成功者・功労者よりも、そのような人にこそ贈られて欲しいです。
動物愛好家の方は、ぜひ “Just One Dog” を転載して普及にご協力下さいませ!
ムスメがクリスマス・ホリデーで帰宅し、家に着いて改めてハグして再会の喜びをしみじみと実感していたとき。
(これでケイトーが “ワフ、ワフ” 言いながら駆けてきたら、もう最高なんだけどな~・・・) なんていう考えがちらっと頭をよぎりました。
うちのケイトーは、生きていれば今月21歳。 使いまわしですが、5年前の、ケイトーの最後のクリスマスの写真です。
このあと半年も経たないうちに、虹の橋に旅立ってしまったケイトー。
でもその豊かな表情も毛並みの手触りも、しっかり感覚に焼きついて残っています。
ケイトー、長いこと一緒にいてくれて、たくさんの思い出を残してくれて、ありがとうね