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Channel: ハナママゴンの雑記帳
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大東亜戦争軍票

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先月から我家の居間にあった、色あせた古切手や古紙幣が分厚いガラス下に挟まれたテーブル。

幅が120cmもあって、大きすぎるので邪魔だったことったら!

 実はこれ、切手収集の趣味があったオットー父が、昔自分で作ったものだったのです。とうとう念願かなって昨年引越しできたオットー両親でしたが、それまで住んでいた家よりずっと狭くなった新しい家の居間には大きすぎて置けなくなりました。私たちも義弟妹も誰も欲しがらなかったので、オットー父はこのテーブルを売ろうと試みましたが、買い手がつかず。(一人見に来たけれど買わずに帰ったそうです。タダにすれば持って帰ってくれたかもしれないけれど、それはオットー父のプライドが許さなかったんでしょうね、きっと。

それで仕方なくガレージにしまわれていたわけですが、スペースのムダと悟ったオットー父、オットーに「解体して廃棄してくれないか」と頼んできたそうです。それを聞いて私、「解体して捨てるなら、珍しいものだから日本のドル札はとっておけない?」とオットーにお願いしました。

 

 日本政府発行のドル・・・だけでなく、ルピーやらペソやらを通貨単位とした珍しい紙幣。ほんと、大分色あせてしまっていますが。

 

 これ、ウィキによると大東亜戦争軍票というものらしいです。英語だとそのものズバリで Japanese Invation money。東南アジアの国々を占領した日本が、現地で使うために発行した擬似紙幣だそうです。無知な私は、最初にドル紙幣を見たとき(日本が戦後GHQに占領されていた短い期間に日本で使われた紙幣!?)と思っちゃいましたよ。

  

 オットーのリサーチによると、現在でも大量に出回っていてほとんど価値はないそうです。でも歴史の一部だから、捨てちゃうならとっておきたいなと思ったわけで。

 

 ところが「日本政府発行の外国通貨紙幣はとっておきたいからテーブルをもらっていくよ」とオットーが両親に話したところ、早合点したオットー母は「まぁ~嬉しい!このテーブル、家族で30年以上も使っていたものだから捨てるには忍びなかったのよ。代わりに使ってくれるなら、そんなに嬉しいことはないわ」 ・・・・・  ・・・・・

 

 なのですぐさま解体し紙幣だけ抜き取って廃棄するのも悪い気がして、「年が明けるまで居間に置いておこう」ということになったわけです。

(気になった肖像画付き切手  BELGIE だからベルギーのかな?誰なんでしょうねこのお二人??)

 

 オットーによると、オットー父がこのテーブルを作ったのは70年代だったそうだから、30年どころか40年も使われていたことになります。おかげでホント色あせまくり。途中で一度ガラスを外したらしく、切手の配置も乱れています。

 

でも年も明けたことだしもういいだろうと、オニ嫁は昨日オットーに、テーブルを解体してガレージに運んでもらいました。そのうち粗大ゴミ処理場に持っていってもらいます。あ~スッキリした!(あ、もちろん擬似紙幣は抜きました。)

 

 『捨てるに忍びないもの』は“センチメンタル・バリューがある”と英語で言うようですが、いくら当人にセンチメンタルな価値があろうと、興味ない他の人にとっては、それは単なるゴミですからね。

 

 大量のゴミを残してムスメに面倒をかけないよう、私たちも断捨離を心がけなきゃ!

 

 

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