《 ⑧からのつづき 》
帰国前日だった10月27日(土)は、ヘルマンの娘アリツィアに午後のコーヒーと夕食に招かれました。ヘルマンは眼病による視力の衰えから数年前に車の運転をやめていたため、30分ほど離れて住むアリツィアが、ヘルマンと私を迎えに来てくれました。あいにくこの日は一日雨でしたが、それでもドイツの田舎は美しいのです。
インテリア雑誌から切り抜いてきたような、モダンで明るくて素敵なアリツィアの住まい
我家と何たる違い・・・ 感動のあまり、思わず写真を撮りまくり。 (下右画像のお花は、私からの手土産
)
最後にお邪魔したのは12年前だったので、そのときとは内装が変わっていました。セントラル・ヒーティングが備わっているにもかかわらず薪ストーブまで加わって新鮮!
居間兼ダイニング・ルームの三隅に立って、パノラマ写真も撮ってみました。ヘルマンの家(参:憧れの住まい)といい、アリツィアのお兄さんクラウスの家(参:ミュンヘンなう⑦)といい、ここアリツィアの家といい・・・ (「家、交換せーへん?」と言いたくなります。)
薪ストーブは薪を調達したり使用後灰を掃除したりと手間がかかるけど、実際に燃えさかる炎を見るのは素敵。だからでしょうね、セントラル・ヒーティングがあっても薪ストーブを設置したのは。このデザインなら、煤で屋内が汚れることもなさそう。
アリツィアが夕食を準備する間、居間でくつろぐアリツィアの夫ヴィルヘルムとヘルマン。背景に薪ストーブがあるとぐっと温かみが増します。
食卓を囲んだヘルマン、その娘アリツィア、アリツィアの夫ヴィルヘルム。アリツィアの背後の棚に、ヘルマンの妻で故人のルイゼの写真。
アリツィアが手際よく作ってくれた夕食は、チキンとチロル地方のキノコを使ったパスタと新鮮なサラダ。パスタの上にオーブン焼きしたカボチャの小片が散らされていたんですが、これがまた美味しいのなんのって。デザートはリンゴのコンポートにクリームとナッツをトッピングしたものでした。どれも美味!!
今回はヘルマンの息子でアリツィアのお兄さんのクラウスとその奥さんハイジには会えなかったけど、代わりに去年会えなかったアリツィアと旦那さんヴィルヘルムに会えたのでよかった (私はホリデー中でも皆さんは普段の生活を営まれているわけですから。仕方ないですよね。)
もとはといえば、グルーバー家にとって私は『馬の骨』。その昔独身だった私がドイツに憧れるあまりクラウスに無理矢理ペンパルになってもらったのがグルーバー家との縁の始まりでした。なのに初めて会ってから34年後の今も変わらず親切にしていただき、感謝の言葉もありません。・・・
《 ⑨につづく 》