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Channel: ハナママゴンの雑記帳
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訃報ふたたび・・・

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一昨日、住み込み中の私のところに、ふたたび訃報がメールで届きました。

私の最後の夜のアクシデントのあとで、入院中だった奥方様が思いがけず急に亡くなられたことは、

ドイツで聞いた訃報に書きました。

そして一昨日届いたメールは、今度は男爵殿が、奥方様が亡くなられてからきっかり6週間後に、

亡くなられたという知らせでした・・・・・

 

息子さんが2人おられた男爵殿。メールはロンドンに住むご長男からでした。

 奥方様の事故の約一週間後に男爵殿も転倒されて鎖骨を折られたことは息子②さんからメールで聞いていましたが、

男爵殿、頭も打っておられたんですね・・・。そのせいでしょうか?

その後の男爵殿の健康状態は下り坂で、奥方様のお葬式の前日にいちおう自宅に戻れはしたものの、

身体的に弱すぎたし精神的にも混乱しすぎていたため、お葬式には参列できなかったようです。

亡くなる2日ほど前までは、笑みを浮かべてあまり意味をなさない言葉を発していたとのこと。

苦しむことなく安らかに逝かれた様子だったのが、ご家族にとっては、せめてもの慰めだったことでしょう。

 

じつは私、密かに思っていたんです。奥方様に逝かれてしまっては、男爵殿も長くはないのでは?と。

何せ奥方様は、男爵殿にとって世界のすべてでしたから。

 

今年の初夏のある日の、2階の丸窓からの写真。夕食ができるのを待つ間、前庭でワインを楽しむお二人です。

 お二人とも、心からリラックスしてくつろいでいるようで、この写真を撮ったとき、晩年のお二人の本当にいいひとコマだなと自画自賛していました。

そして今やこの写真が、お二人一緒の最後の写真だったかもです。イギリス人て、日本人ほどよく写真撮らないから。

とくに幼児や子供ならともかく、大人の写真は撮らないから。そう思ったので、画像はすでに息子②さんに送ってあります。

まさか、まさかこの夏が、お二人の最後の夏になるとは・・・・・

 

 

 上のメールの中で、息子①さんは私の介護ケアがお二人の最後の半年(実際には8ヶ月)のQOLを高めたと感謝してくださっていますが、

でも今年の1月末に住み込みを始めたときはまだまだお元気に見えたお二人が、まさか年末までに、お二人とも、亡くなられているなんて・・・・・

まるで自分が、お二人にとっての疫病神、もしくは死神だったような気分です。

そりゃ93歳と90歳でしたが、それでもやっぱり、信じられません。

私がどこかの時点でなにか別のことをしていたら、お二人は亡くなることなく、今も健在でいられたのでは?

と、思わず考え込んでしまいます・・・。

 

住み込み仕事が入ってしまったので奥方様のお葬式には出席できませんでしたが、男爵殿まで亡くなったとあってはもう出席せずにはいられない。

メールを受け取ってすぐに、現在のケア・マネージャーに、男爵殿のお葬式(正確にはThanksgivingですが)の日は仕事できないとメールしました。

 

何不自由ない一生を送られたお二人だし、そのうえ90歳台に乗る長生きをされたのだから、本当に運の良いお二人ではありましたが、

やはり、知っている人が亡くなるのは寂しいし悲しいです。

男爵殿と奥方様は、今頃は天国で再会していることでしょうね。

お二人のご冥福をお祈りします・・・。


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