混迷していたBrexit(英国のEU離脱)でしたが、とりあえず1月31日をもって、英国はEUとお別れしました。
離脱を喜ぶ人々の画像を拾ってみました。
祝賀ムードは、日が落ちる前から始まっていたようです。
こうして見るとEU離脱賛成派が圧倒的に多かったような印象を受けますが、実はそんなことはなくて。
国民投票の結果は僅差でしたから、国民の意見が大きく二つに分かれたわけで、そのため結果が出てからの道のりも困難を極めたのです。
離脱反対派の人々だって、離脱当日も自分たちの意思表示を忘れませんでした。
欧州大陸はイギリス時間より一時間先を行きますから、イギリス時間の午後11時に、EU本部から英国旗が取り除かれました。
私はまだ日本国籍なので、EU離脱の是非を問う国民投票には参加できませんでした。
でも離脱には賛成だったので、一時は危ぶまれた離脱がとりあえず形だけでも実現して安堵しています。
EU(欧州連合)は、EEC(欧州経済共同体)のままでいてくれていたら、私も残留を絶対的に支持していました。
ところが1973年にイギリスが加入したEECは、その後どんどん加盟国を増やし、西欧に比べればまだまだ貧しくインフラ整備も
遅れている東欧諸国まで加入してくるようになりました。それに伴い運営をスムーズにするために、経済面だけでなく
政治面でも、加盟国が独自でした決定をくつがえせるような組織に、相談もなく、変わっていってしまったのです。
例えば、ジェームズ・バルジャーくん殺害事件の犯人である二人の10歳の少年の判決。
1999年、弁護人は欧州人権裁判所に2人を釈放するように働きかけた。なぜ成人と同じように裁かれなければならないのか自分で
理解できるほどこの2人は成長しておらず、公正に裁かれてもいないと弁護人は訴えた。欧州人権裁判所は大法官の交代を促し、
2人を未成年者として刑期を15年から8年に短縮させた。(ウィキペディアより)
イギリス国内で起きた凶悪犯罪事件をイギリス国内で裁いたのに、欧州人権裁判所の決定がイギリスの裁判所の決定を無効にして
しまったわけです。こんな馬鹿なことないと思いました。
そして、移民の問題です。東欧の貧しい国から、移民がやって来る。イギリスには受け入れ人数の上限を勝手には決められない。
戦争で国のために戦った高齢者や真面目に働いて税金を納めてきた年金生活者がかつかつの暮らしを余儀なくされているとき、
いきなりやってきた英語もろくに話せない移民が住居と生活費を支給されて真面目に仕事を探そうともせずにのらくらしていたら?
しっかり働いて税金を納めたうえで行政サービスを受けるつもりならいいですが、はなから働かずに食べさせてもらう目的で
移民してくるのは許せません。そういうのは国内産(働きたくないからわざとシングル・マザーになって住居も生活費も
国に面倒みてもらうバカな若い娘たち)で十分間に合っていますから!
考えてみてください。たとえば日本が、アジア版のEUに加入していたとします。そのアジア版EUが、
「死刑制度は野蛮で国際的な流れにも反しているから廃止ね」 と言ってきたら?
「日本は豊かな国なのだから、干ばつで困窮している某国の難民を50万人受け入れろ」 と言ってきたら?
素直に「はい、了解!」と言えますか?
自分のことは自分で決めるのが、私は好きです。
だから、EU離脱によって英国が主権を取り戻すことに大賛成です。
この先の道は険しいことでしょう。
英国にハッピーになられたらEU離脱を求める国々が続くかもしれませんから、EUは英国がハッピーになることを、
何としてでも邪魔しなければなりません。あの手この手で阻止してくるでしょう。
生活が苦しくなって、(離脱しない方がよかったかな?)なんて思う日も来るかもしれません。
でももう後戻りはできないし、私もイギリスに骨を埋める身ですので、
英国の底力を信じて、20年後30年後に(やはり離脱しておいて良かった)と思える日が来ることを祈って、
イギリスのこれからと心中運命を共にする所存でございます。