日本を出て28年経った私にとって、好きな歌はほぼ全曲が、昭和のヒット曲。
そのうちのひとつはさだまさしさんの 『関白宣言』 で、スマホにも入っています。
家事をしながら聴いていて、歌詞のこの部分にさしかかると、
幸福は二人で 育てるもので どちらかが苦労して つくろうものではないはず
私の頭には必ず、義両親のことが浮かんでしまいます。
(義母は62年余りの結婚生活の間、ず~~~っと幸せをつくろってきたんだなぁ)と・・・。
今日12月5日は、義父の一回忌でした。(参: 義父、逝く)
周囲を振り回して心身ともに疲労困憊させた義父が入院先の病院で逝ってくれてから、もう一年になるなんて・・・
何だかあっという間でした。
義父がいなくなり義母だけになった家を訪れるのが、どれほど気楽なことか・・・!
義母は未だに折に触れては 「お父さんが生きていてくれたら・・・」 と故人を偲びますが、
そんな時は誰も、何も言いません。
あんな、誰の目にも明らかなほど 『いない方がましな夫』 だったのに、そんな義父に半世紀以上もの長い間
抑えつけられて生きてきた義母は、たぶん依存症体質になって久しいのでしょうね。
義父の朝の身支度の介護に来てくれていた訪問介護ヘルパーのトレイシーさんも、
義父の義母への乱暴な侮辱的な物言いや態度に呆れ果てたようです。
しかも義父は、最初は拝まんばかりに丁寧に接していたトレイシーさん自身に対しても、
まもなく化けの皮が剥げ、理不尽な理由で失礼なことを言ったり怒鳴ったりしたため、
ケア・サービス供給事業所はトレイシーさんの代わりとして男性ヘルパーしか送り込まなくなりました。
不合理な理由でいきり立った義父が怒鳴り散らし始めたら、誰だって怯えるしストレスも感じます。
あれ以上ムダに長生きしないで逝ってくれて、本当に良かった・・・。
今朝は雨でしたが、やがて止んでお昼頃から時折日が差すようになりました。
義父の命日だったので、オットーと私は午後、義母を訪問。
義母はテレビを見ながらコーヒーを飲んでいたところで、幸い落ち着いた様子でした。義父に関しては、
「来てくれて有難うね。今日はお父さんが亡くなってからちょうど一年だから、つい思い出しちゃって・・・」
と言ったのみでした。
義母は、義父がいた頃はいつどんな理不尽な理由で怒鳴り出されるかわからなかったから、気が休まる暇がなかったはず。
義母が先に逝かずに、こうして最後の最後に平穏な生活を送れることに感謝です。
欲をいえば、義父(享年93歳)には20年いや30年前に逝って欲しかったですけどね。
そうすれば義母もまだ心身ともに元気で、資産を楽しむことができたでしょう。
でも現在92歳の義母は、まったく外出しません。
週一回の買物のため 「スーパーに一緒に行きましょう、ゆっくり歩けばいいですから」 と誘っても、
「もう出掛けたいと思わなくなっちゃったのよ・・・」 と断ります。
でも脚がかなり弱りバランスも衰えていますから、外出しない方が無難なのかもですね。
コロナ禍のため今年のクリスマスは全員集合は無理そうですが、義母のところへは
独身の義弟②が泊まりに来るので寂しくないでしょう。
義弟②は有休を使って長いクリスマス休暇を取り、念のため最初の一週間は自宅で外出を自粛してから
義母宅に来るそうです。それなら安心。
ついでながら、一回忌ではありましたが、何もしませんでした。
人が死んでもお葬式が終わればそれまでで、あとは各自が気が向いたらお墓参りをすればいいようです。
裏を返せば、気が向かなかったらお墓には二度と行かなくていいということ。
実は義父は、お墓すらありません。
遺灰は義母の寝室にあり、「お父さんの遺灰は私の遺灰と一緒に丘に撒いて」 というのが義母の希望です。
あんなクソ野郎と、死んでからも一緒にって・・・
でも私は密かに思っています。それって、義父への最高の復讐じゃん!と。
義母を嫌悪していた義父、なのに死んでからも義母から離れられないって!
あの世で地団太を踏む義父を想像すると、やや気が晴れる私でした。
* * *
今週イングランドでは、4週間のロックダウンが終わりました。
コロナ対策は3レベル(ティア)システムに戻り、食料品・生活必需品以外のお店も再オープン。
昨日ダーズリーまで散歩に行ったとき、前は見かけたことのないものを見かけました。
ボラード(保護柱)に被せられた、クリスマス・テーマのカバーです。かわいい
再オープンしたギフト・ショップでペーパーフラワーの外側にするのに使うラッピング・ペーパーを買いました。
4ロールで£12.65、でも普段は倹約主婦してるんだから、これくらいはいいさ!
私はチャリティー・ショップ(人々が持ち込んだ中古品を安く売る店)が大好きなんですが、
ふと入ったチャリティー・ショップでクリスマスの料理本とペーパーフラワーに良さげな花瓶を見つけ、買っちゃいました。
往きとは違うルートで帰途についたんですが、フットパスを下ってきたら、車が乗り捨てられていました。
車と塀の間には厚く泥が溜まっていたので、反対側の車と木の間を、なんとか通り抜けました。
私が車に達する前に女性が塀と車の間を苦労して歩いていきましたが、ハイヒールだったので気の毒でした。
フロントガラスには、POLICE AWARE の通知。まだ新しいピカピカの車でした。
フットパスのこちら側の終点には柵があるんですが、反対側の起点には現在柵がありません(あったけど壊れて撤去された)。
このフットパスはわりと幅広だから、道路だと思って進入してきた車が立ち往生してしまったのでしょうか。
それとも、乗り捨てられた盗難車・・・?
いずれにせよ、今日オットーと通りかかったときには車はもうありませんでした。
無事持主の元に戻ったことを祈ります。
今日は夕食後のデザートに、クリスマス・プディングを食べちゃいました。まだクリスマスじゃないけど。
30年近く前にイギリスに来た当初は、甘すぎ重すぎで好きじゃなかったクリスマス・プディング。
慣れというものは怖ろしい・・・ 今では大好物です!
普通は甘いブランデー・ソースとかカスタード・ソースとかを添えていただくようですが、
砂糖を加えずに泡立てた生クリームをたっぷりのせていただくのがワタシ流
レンチンした熱々のプディングに載せたクリームが溶け出して・・・ 美味!
食に興味ないオットーは 「クリスマス・プディングは重すぎるからいらない」 と言うので、今日半分、明日半分食べることにしました。
ほんの100g、片手に載る大きさのプディングですが、カロリーが・・・ 半分でも161kcal ・・・(+生クリームのカロリー)・・・
そういえば私、今また飽きもせずダイエット中だったわ・・・