先月のある日の、てっぺんがゴルフ場になっている丘です。
この写真、気に入ったので今使っているラップトップのウォールペーパーにしました
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やっちゃいましたね、森会長。
私は発言の内容自体は、大したことじゃないと思っています。
一生のうちただの一度も(まったく女ってのは困ったもんだ・・・)と思わない男性なんていないと思うし、
同様に(まったく男ってぇやつは!)と思わない女性もいないでしょうから。私も含めて。
女性がさまざまな分野で躍進してきて男性と同等に発言することを快く思わない男性は、
日本のみならず欧米の先進国にだってまだまだ多いだろうし、
戦前の日本の『女は三歩下がって黙って男に従っていればよい』みたいな価値観の中で成長したであろう
森会長の世代には、そういう男性はことさら多いのだろうと想像します。
(女は話が長いから面倒なんだよな)と思うこと自体は、何の問題もありません。
ある事柄に関して個人が何を思おうと、どういった感想を持とうと、それは個人の自由ですから。
それが問題になるのは、それを公の場で発言してしまった場合です。
しかも森会長の場合、オリンピックという、世界各国が参加する国際競技大会の組織委員会会長という立場にありながら。
森会長が失言を率直に認め、深く頭を垂れて「軽率で不適切な発言でした。申し訳ありませんでした。」と
陳謝していたら、私はその潔さにかえって好感を持ち水に流したでしょうし、
批判も終息に向かっていたことでしょう。
でも実際は、森会長、記者に対して「面白おかしくしたいからきいているんだろう」と
逆ギレのような態度を示して・・・あれはダメですね。
自分の発言が誤りだったと思ったら、一番いいのは、潔くそれを認めて陳謝することです。
ついでながら、年下の記者が相手だろうと、相手が敬語で話しているのなら、敬語で返す人が私は好きです。
例えていえば、高倉健さんのような人・・・
今は、公の場での失言は瞬く間に世界を駆け巡りますから。
今回の森会長発言により、(日本は世界第三位の経済大国でありながら、男尊女卑や女性軽視は根強いんだな)という
感想を持った外国人もいたのでは。
そ~うなんですよ、日本はその点に関していえば、欧米から30年は遅れているんですよ! (←個人の感想です)
そのことを世界に印象づけてくれたことには、感謝すべきかもしれません。
森会長、辞任に追い込まれましたね。
不名誉で面白くない立場に立たされたとき、その対応の仕方でその人の人柄が見えてきます。
記者会見の場で潔く誤りを認め横柄な態度を見せなかったら辞任は回避できていたと思いますが、
実際の森会長の態度はスポーツマン精神の真逆をいくもので、オリンピックの牽引力となるべき立場の人には不適切でした。
自業自得だから仕方ないですね。
誰が新会長になるにしろ、新会長の下で心機一転・一致団結し、
オリンピックの機運が高まっていくことを祈ります。