4月17日(土)。
フィリップ殿下の葬儀が終わって女王陛下がお車で去られたあと、他の参列者たちも次々と礼拝堂から出てきました。
ウィンザー司祭と言葉を交わしている様子の、ウィリアム王子、ハリー王子とケイト妃。
そのあと三人は、チャペル・ヒルと呼ばれる緩やかな坂道を上りはじめます。マスクを外すウィリアム王子。
後ろから追いついてきたハリー王子と最初に会話を始めたのは、ケイト妃でした。三人で並ぶと、ケイト妃はさりげなく二人から離れます。
エドワード王子の妻ソフィー妃とその長女に加わったケイト妃。
ウィリアム王子とハリー王子は会話をしている様子でした。
じつは女王陛下同様、他の参列者のためにも車が用意されていたそうです。
でもチャールズ皇太子が車を断って歩き出したため、他の皆もそれに倣いました。
おかげでウィリアムとハリーの両王子が言葉を交わす機会ができたわけです。
あのインタビュー放映の翌月ですから、今回ハリー王子が王室メンバーから冷ややかに応対されたのは無理もないことと思います。
ある情報ソースによると、アン王女とエドワード王子夫妻は、ハリー王子を無視したとのこと。
唯一ハリー王子と話をしたのは、自身もスキャンダルで不名誉な立場にあるアンドリュー王子だったそうです。(同病相哀れむ?)
フィリップ殿下は近親者に、葬儀の際は軍服を着用することを希望しておられました。
が、ハリー王子はすべての軍務から離れたため、軍服を着用できず。
またアンドリュー王子もスキャンダルのため公務を控えている身ですから、
軍服の着用を疑問視する向きがありました。
これらを踏まえて、女王陛下ご自身が、全員礼服で参列することを決定されたそうです。
ハリー王子が王室を離脱していなかったら、全員軍服で参列できたかもしれないのに、
故人の願いを叶えてあげられなかった・・・
インタビューに加えてそのことも、近親たちの怒りに油を注いだことでしょうね。
ハリー王子は、4月11日(日)にロンドン・ヒースロー空港に到着。
ロンドン警察庁の護衛官に迎えられ、ウィンザー城からほど近いフロッグモア・コテージで自主隔離に入ったそうです。
自主隔離中なので、王室のメンバーと会う機会はありませんでした。
複数のニュース源によると、葬儀のあとチャールズ皇太子とウィリアム/ハリー両王子は、三人で数時間の話し合いをもちました。
チャールズ皇太子とウィリアム王子がハリー王子と一対一で会うのを避けたのは、誤解が生じるのを怖れたためと考えられています。
アーチーくんの肌の色に言及したことで人種差別者と拡大解釈されたのですから、これは当然の予防措置かと。(個人的意見です。)
葬儀の翌日の4月18日(日)、チャールズ皇太子はウェールズの山間にある別邸へと旅立ちました。
おそらくは、喧騒を離れて静かに父親の死を悼むために。
ハリー王子は女王陛下の95歳のお誕生日の前日だった20日(火)に、カリフォルニアへと戻っていきました。
9日間の滞在中、女王陛下とは二度、話をしたと考えられています。
陛下の誕生日を一緒に過ごしてからロサンゼルスに戻ることを申し出たのか、出なかったのか。
申し出た場合は、陛下に「その必要はありません」と断られたのか。
神のみぞ知る、ですね。
ハリー王子はこの夏、もう一度ロンドンに戻る予定があります。
母君である故ダイアナ妃の銅像が披露されるので、除幕式に出席するため。
それまでに、自分と王室の間にできてしまった溝を埋めるのは・・・ おそらく無理でしょうね。
ニュース記事のコメントを読んでいても、ハリー王子の株は大暴落したもよう。
中には彼を「謀反人」「裏切り者」と非難し、王室への復帰に断固反対する人々もいます。
あ、もちろんハリー&メーガン擁護派もいます。若い年代に、特に多いようです。
今となっては懐かしいショット。
独身時代のハリー王子は、公の場でもごく自然に楽しそうに振る舞っていたので、(いい青年に成長したなぁ)と微笑ましく見ていたんです。
だから「メーガンと出会ってはじめて、それまでの自分がどれほど束縛されていたかわかった」だの、
「王室に縛られている父や兄を気の毒に思う」だのといったナンセンスは、やはり信じる気になれません。
フィリップ殿下の葬儀という、歴史に刻まれる一大絵巻を見ながら思ったんですが・・・
一般市民があの葬列の内部に入り込むことなど、王室のメンバーと結婚でもしない限り、無理なんですよね。
どんなに一生懸命勉強しても、どんなに努力して出世しても。
王家の血筋にある人々から成る、特殊で排他的な一団なのですから。
ハリー王子はせっかくその中に生まれながら、離脱することを決めたわけで・・・
10年後20年後に、ハリー王子はどこで何をしているのでしょうね。
ところで、葬儀の中継を見た人々の間で、ケイト妃の株は大上昇です!
ケイト妃って、以前はハリー王子ととても仲良しっぽかったんですよね。
ウィリアム王子、焼きもち焼かないのかな?と心配になるくらいに。
葬儀のあと外を歩き出した三人、会話を始めるケイト妃とハリー王子。さりげなく両王子から離れるケイト妃は、
兄弟が会話する機会をつくろうとしたと解釈され、絶賛されています。
(ハリー王子の隣りにいたくなかったからだという解釈もできなくはないですが)
メーガン妃は例のオプラ・インタビューで、真偽のほどはともかく、「ケイト妃に泣かされた」と全世界に暴露しました。
でもケイト妃が、個人的感情は心にしまって兄弟仲を復活させようと努めたのだとしたら、素晴らしい利他的行為だと思います。
(面白くなければすぐ顔に出てしまう私には、絶対にできません。)
ケイト妃を『国の宝』なんて表現する人までいましたよ!
葬儀の際の気品あふれる美貌も、賞賛の的になっています。
ウィリアム王子とケイト妃は、7日後の4月29日に結婚10周年を迎えます(参: ウィリアム王子とケイト妃・お人形版)。
ケイト妃は三人のお子さんたちと一緒のときも、常に心から楽しそう、幸せそうで。
あ、もちろんウィリアム王子もですが。
王子はピッタリの相手を伴侶に選んでくれました。
ケイト妃なら、将来立派な王妃になること間違いなしですね!