今日4月21日は、女王陛下の95歳のお誕生日でした。
陛下が誕生したのは、ロンドンのメイフェア地区の母方の祖父母ストラスモア=キングホーン伯爵夫妻の邸宅。
帝王切開により午前2時40分にお生まれになったそうです。
当時の国王の次男の長女として誕生しましたから、生まれたときは、まさか将来女王になるなどとは誰も考えず。
運命って不思議ですね(参: エリザベス女王の “ナチス式敬礼”)。
夫君フィリップ殿下が亡くなられたのが、今月9日。その後の2週間は喪に服すので、明日までが喪中になります。
しかも殿下の葬儀は、つい4日前に行われたばかり。
女王陛下、今日はウィンザー城で静かに過ごされるとのことです。
ボリス・ジョンソン首相から女王陛下へのメッセージ。
女王陛下が90歳になられたときに過去の画像を集めて記事にしましたが、また新たな画像が出てきたので
拝借させていただきます。(過去記事と重複しているものもありますね、悪しからず。)
《 過去記事: 画像でたどる女王陛下の90年 ① ② ③ ④ 》
女王陛下は、お誕生日の今日、
フィリップ殿下の死に際して国内、英連邦諸国、さらには世界中の国々から寄せられた殿下への賛辞や
お悔やみに対する、感謝のメッセージを発表されました。
73年余りを連れ添った最愛の夫フィリップ殿下を亡くされてすぐのお誕生日。
王室のメンバーに十分サポートされておられるとは思いますが、それでも悲しみが癒えるまでには、かなりの時間が必要かと・・・
お誕生日を記念する祝砲も、去年に続いて2年連続でキャンセルされました。
去年の祝砲は、コロナ禍によるロックダウン中だったため「適切でない」と女王陛下が自ら判断されたそうです。
今年も感染対策のため規制が続き、さらにはフィリップ殿下が亡くなって喪中となったため、キャンセルされました。
じつは女王陛下には、もうひとつお誕生日があります。公式お誕生日(参: 祝・女王陛下の90歳の公式お誕生日)。
95歳という節目のお誕生日ですから、本来なら今年も6月の第二土曜日には、
パレードやら空軍の分列飛行やらあるところでしょうが、何せ今は新型コロナの渦中。
さらにはフィリップ殿下も亡くなったので、今年の公式お誕生日は分列飛行は中止、
パレードもウィンザー城内での小規模なものとするよう調整が進められているそうです。
それでいいかもですね、おそらく陛下ご自身も、お祝い気分ではないでしょうから。
フィリップ殿下の死により、残念ながら君主の婚姻期間最長記録はストップしてしまいました。
が、来年2月6日には、女王陛下はプラチナ・ジュビリー(在位70周年)を迎えます。
在位期間最長記録と在位最高齢記録は未だに更新中。
歴史に残る偉大な記録ですから、それまでにはコロナ禍が落ち着いて、
プラチナ・ジュビリーをお祝いするにふさわしいイベントが催せることを祈ります。