エリザベス女王陛下がお亡くなりになってから、早くも2日が経ちました。
が・・・
まだ全然実感が沸きません。
イギリスの君主は、それはもう長~いこと、エリザベス女王陛下でしたから。
弔意を表すため女王陛下に関連ある宮殿やお城を訪れる一般市民も、皆さん口々に、
同じことを言っておられます。
もちろん誰もが、わかってはいました。
女王陛下だって人間だから、永遠に生きられるわけじゃないんだと。
96歳になられていたことだし、あの世に旅立たれる日が、それほど遠くない未来に来てしまうのだろうと。
矛盾しますが、それでもなお女王陛下は、この先もずっとずぅ~っと、
『英国民のお祖母ちゃん』として皆の心の拠り所でいてくれる。
そんな気がしていました。
なのに、こんなに突然に・・・。
もう二度と女王陛下の笑顔が見られないなんて、不思議だし、まだ信じられません。
花束を捧げて弔意を表す一般市民は、老若男女が混じり合って肌の色も様々で、涙ぐむ人々も少なくなくて。
女王陛下が階級や人種や信教の違いに関係なく敬愛されていたことを実感します。
特権階級の頂点にあり、おそらくは世界一有名だった女性。
そんな、普通なら嫉妬や反発を招くこと必至な立場にありながら・・・
大したものです。真に見事な一生でした。
昨日(9日金曜日)も今日(10日土曜日)も、BBC1 では女王陛下関連、
あるいはチャールズ新国王関連の特別番組が放映されていました。
住み込み介護仕事中の私は、仕事の合間にスマホでニュースをチラ見したり、ベティーさんと一緒にテレビを見たり。
今日はチャールズ新国王の即位が正式に布告されその様子が生中継されましたが、
まるでおとぎ話の一場面あるいは歴史絵巻のようで、感銘を受けました。
突然の訃報だったのにあまりにもスムーズに進行するので、(いつも定期的にリハーサルしてきたのかしらん?)なんて、
思わず勘ぐっちゃいましたよ
女王陛下の国葬は19日(月)に執り行われるそうですね。
私はその日は仕事じゃないので、自宅でじっくり見せていただくことにします。
(しかし、安倍元首相の国葬のほんの8日前に正真正銘『本物の国葬』が執り行われることになるとはねぇ・・・。
なんとも皮肉な偶然です。)
女王陛下が亡くなった日。
医師団による午前の健康状態チェックのあと、女王陛下が 『医療上の監督下に入った』 との報せを受けた
王室のシニア・メンバーは、急ぎスコットランドのバルモラル城に向かったそうです。
バッキンガム宮殿がその旨(『医療上の監督下』云々)を公表したのは、午後0時32分でした。
チャールズ皇太子とアン王女は当日スコットランドにいたため、いち早くバルモラル城に到着できました。
公務のためダンフリーズにいたチャールズ皇太子は、午前10時27分にバルモラル城入り。
アン王女はすでに母親の枕元にいたとのことです。
女王陛下は長男と長女に見守られながら、安らかに息を引き取ったそうです。
アンドリュー王子(次男)、エドワード王子(三男)夫妻とウィリアム王子は、バークシャーから自家用ジェット機で
アバディーン空港へと飛びました。ケイト妃はお子さんたちの新学期が始まったばかりだったため同行しませんでした。
三人を乗せてウィリアム王子が運転する車がバルモラル城の門に到着したのは、午後5時06分。
バッキンガム宮殿は女王陛下の死亡時刻を公表していませんが、ウィリアム王子たちは女王陛下のご臨終には
間に合わなかったと考えられています。
エドワード王子の奥様のソフィー妃は女王陛下とそれは懇意になり、女王陛下にとってはまるで次女のような存在だったそうです。
これらのシニア・メンバーが最後にもう一度、息があるうちに女王陛下に会えなかったのは本当に残念でした。
が、チャールズ皇太子とアン王女が見取ることができたのは幸いでした。
ちなみにチャリティー・イベントに出席するためメーガン妃とともにロンドンにいたハリー王子も、急遽ジェット機で
バルモラル城に向かいましたが、到着は午後7時52分で、女王陛下の訃報が公表された午後6時32分から
1時間半近く後のことだったそうです。まぁこの二人はどうでもいいですが。
「普通の生活がしたい」と公務から退き王室を離れアメリカに住み着いておきながら、
わざわざロンドンまで、いったい何しに来てたのさ?とは思いますがね。
ハリーの父親であるチャールズ新国王は、女王陛下を追悼するメッセージの中でハリー王子夫妻にも
愛情をこめて言及していますが、ハリー王子夫妻は今後、どのくらい英国民に覚えていてもらえるか?
私は見ものだと思っています。
愛する家族と何度も訪れ幸せなときを過ごしたバルモラル城で、長男と長女に見守られながら、
安らかな眠りについたエリザベス女王陛下。
96歳という年齢にもかかわらず、たった二日前に公務をつとめたばかりでした。
まさに『ぴんしゃんころり』、私の理想とする逝き方です
70年という驚異的長期間にわたる奉仕に対する、神様からのご褒美だったような気がします。
どうぞ安らかにお休みください。