今朝は早番で午前6時20分に家を出たのですが、カーラジオで聞いていた BBC Radio Gloucestershire の30分毎の
短いニュースでのトップニュースのひとつは、アカデミー賞授賞式でした。 でも誰が何を受賞したかではなくて、
誤った受賞作品が告げられたこと! 
アカデミー賞授賞式のトリを飾る作品賞のプレゼンターとして登場したのは、50年前(!)にボニーとクライドを演じた
フェイ・ダナウェイ(76歳)とウォーレン・ビーティー(79歳)だったそうです。

(ビーティーの名は現在ベイティと表記されているようですが、どちらもアリみたいだし個人的にはビーティーが好きなのでこれで通します。)

しかし! 何と二人には、作品賞ではなく主演女優賞(ACTRESS IN A LEADING ROLE)の受賞者名が入った封筒が渡されていたのです。
先に封筒の中身を見たビーティーは、作品賞のはずなのになぜか(すでに主演女優賞を獲得していた)エマ・ストーンの名がまずあり、
下に小さめにラ・ラ・ランドと入っていたので、困惑してダナウェイに中身を見せます。 しかし自分に花を持たせようとしてくれていると
思ったらしいダナウェイは、「ラ・ラ・ランド!」 と高らかにアナウンス。

製作者の一人のジョーダン・ホロウィッツがオスカーのうちのひとつを受け取り、他の製作者や出演者を背後に控えてスピーチを始めます。

しかし誤りに気づいた授賞式スタッフが、別の人のスピーチが続く中ステージ上に上がり、封筒と中身をチェック。

実際に作品賞を受賞したのは、実はムーンライトだったのでした。 本物の作品賞の封筒の中身を見せられた
ジョーダン・ホロウィッツは、半ばひったくるようにビーティーから封筒の中身を取り上げ、
「作品賞を受賞したのはムーンライトでした。 これは冗談ではありません。」 と宣言。

ステージに上がったムーンライトの製作者・出演者たち。 ホロウィッツはムーンライトの製作者をハグし、栄誉を讃えます。
一方ビーティーは、誤った封筒が渡されたことを説明。

妙な動きに (・・・?) 状態だった観客は、(えー!まさかでしょー!!)と驚きの表情に。


大きな失望を味わっていたムーンライトの関係者は、当然のことながら驚きと歓喜に包まれたのでした。

「おめでとう、これは貴方がたのものだ」 そして始まった、真の受賞者のスピーチ。

授賞式後のパーティーでのビーティーとダナウェイ: 「さんざんな夜になったね」 「このトシであんなビックリは勘弁して欲しいわぁ」 (私の想像です
)
オスカー像に受賞作品名を彫ってもらうムーンライトの製作者。 これはあてつけではなく、受賞者の伝統だそうです。

私の好きな面白CMを連発してくれる SpecSavers が、早速このハプニングをおちょくる広告を作ってくれました 
いいわぁ~、このユーモアのセンス 

しかし! なぜに世界一有名な映画祭の授賞式で、このようなミスが起こり得たのか???
・・・は、長くなるので、また次回に。
