ハドソン川の奇跡から10年目を迎えた昨日。
1549便の乗員乗客たちは、同便の目的地だったノースカロライナ州シャーロットの
カロライナス航空博物館(Carolinas Aviation Museum)に集合!
同博物館に展示されている、彼らを乗せてハドソン川に不時着水したエアバスA320型機に乗り込み、
サリー元機長が不時着水の瞬間へとカウントダウン。
10年前に不時着水した午後3時31分に、全員で乾杯したそうです。
動画はコチラ
Capt. Sully reunites with passengers on 10th anniversary of 'Miracle on the Hudson'
サリー機長はまた、10年前の当日の回想をツィッターでシェアしてくれました。
何度聞いてもいい話なので、またまたしつこく貼っておきます!
4日続きのシフトを始めたサリー機長は、このシフトで初めてスカイルズ副操縦士と一緒になりました。
ピッツバーグでは長い待ち時間があったので、スカイルズ副操縦士はクリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』を見に行ったそうです。
将来イーストウッドが、スカイルズ自身も登場人物の一人として描かれる映画 “Sully(邦題:ハドソン川の奇跡)” を
監督することになるなど夢にも思わずに。
ちなみに10周年記念トークの中でスカイルズは、アーロン・エッカートが自分を演じたことについて、
「自分より6歳も若い彼に演じてもらえて光栄だったよ。ハリウッド風のイケメンだし、何より髪がフサフサだ」
と語ってウケてました。
サリー機長は名誉を一人占めすることはなく、 冷静に効果的に事態に対応してくれた同僚や乗客たち、
また救助に駆けつけてくれたフェリーの乗員や救急隊員たちを讃え全員に感謝することを決して忘れません。
ほんと、機体を分解や爆破させることなく着水させられたことは素晴らしいですが、
その後の迅速な救助がなかったら、乗員乗客が酷寒のハドソン川で何時間も放置されていたら、
死者を出さずには済まなかったことでしょう。
でもこうして見るとやはり、機体を水平に保ったサリー機長の技量に感嘆せざるを得ません。そのおかげで乗員乗客たちは、
水没することなく救助を待てたのだから。(自主的に川に飛び込んだ数名を除いて。)
1549便の乗務員たち、そして救助にあたった人々のプロ意識のおかげで、全員無事生還という偉業が達成されました。
素晴らしい人々もまだたくさんいることを実感させてくれるこのような出来事は、明日への希望をもたらします。
偉大すぎるサリー機長にはとうてい及ぶはずもありませんが、でも困っている人がいて自分にできることがあるなら、
ためらわずに手を貸してあげなければ!と思います。
ハドソン川に奇跡を起こしてくれたサリー機長をはじめとする皆さん、感動をありがとう!