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Channel: ハナママゴンの雑記帳
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サポート・ワーカー辞職と政府広告

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コロナ禍が落ち着いたように見えたため、去年の9月後半からサポート・ワーカーとして働き始めた私。

スタート時は、週の労働時間はたったの1時間(!)でした。

9月の月収は1350円     10月の月収は2万8千円     11月の月収は6万9千円

 

その後週8.5時間に増えはしたものの、2件の顧客さんのお宅があるのは、我家からは30kmも離れたグロスター。

そのため、せめて週12時間、それにできればもう少し近くで働きたいな・・・とずっと思っていました。

(ちなみに顧客さん宅への往復には、ガソリン代は出ません。顧客さんを乗せて外出した場合のみ出ます。)

12月の月収は6万6千円にも書きましたが、昨年末の時点での私のサポート仕事は、以下の通り。

 

月曜日: グロスターで11時~15時までの4時間(高齢のご夫婦のうち初期の認知症の奥さんの方を車で散歩に連れ出し+掃除のサポート)

木曜日: グロスターで11:15~13:15の2時間(月曜日と同じ奥さんを車で散歩に連れ出し)、

続けてまたグロスターで、13:30~16:00の2.5時間(初期の認知症の独居女性の買物のサポート)

 

3ヶ月経っても労働時間は増えそうにないし、もっと自宅に近い仕事も入りそうにない。

そういうことなら、また住み込み介護に戻ろうかな・・・?と考えつつ、新年を迎えました。

ところが年明け早々の1月5日から、イングランドは三度目のロックダウンに。

仕事は可能な限り在宅でし、外出は運動のため一日一回のみ許され、不要不急の外出は禁止されることになりました。

 

サポート・ワーカーの仕事はソーシャル・ケアの範疇に入りますからそのための外出は許されるし、

マネージャーからもその旨を保証するメールが入りました。

それゆえ不要不急の外出を取り締まる警官に止められた場合に備えて、念のため身分証は

常に持ち歩いて仕事に行っていました。

 

思いがけず、辞職に際してマネージャーからいただいた花です。

 

でもその後、自分の中でむくむくと、(仕事を続けるべきだろうか・・・?)という疑問が膨らんできました。

私の仕事の内容は、もちろん大事なものではあるけれど、たとえば『ぴんしゃんころり』が理想だけれど・・・に書いた

ペギーさん、ベッドから出られないため食事も清拭も着替えもおむつ交換もすべて他人の手が必要なペギーさんの

介護ケアに比べたら、必要不可欠とはいえないと思うからです。

 

私が月曜日に4時間・木曜日に2時間訪れていた高齢のご夫婦のうち奥さんの方を散歩に連れ出すのは、

隣町に住む息子さんかその奥さんが代わりにできるはずのことだし・・・

サポートやヘルプが必要な家族のメンバーを訪問することは、ロックダウン下でも許されていますから。

掃除だって、息子さん夫婦が散歩のついでにやれないことはないでしょう。

(ちなみにこちらのご夫婦は、食料品はすぐ近くのスーパーに電話注文し配達してもらっています。)

木曜日に2.5時間訪れて買物をサポートしていた独居女性だって、娘さんが近くにお住まいなので週一回の買物は何とかなるはず・・・

もともと買物のサポートは、娘さんがやっていたと聞きました。でも仕事が忙しくなったので、サポートを外注することにしたそう。

でもこの娘さん、私がサポートに入るようになってからも、時折食料品を差し入れに来ていました。

顧客さん自身がそう言ったし、実際見慣れない食料品が冷蔵庫に増えていましたから。

だからできないことはないのでは?と思うのです。

 

私が定期的に顧客さんを訪問するということは、もし私が新型コロナに感染しても無症状だった場合、

そうと知らずに顧客さんたちに感染させてしまう可能性があります。

月・木のご夫婦の顧客さんのうち旦那さん(89歳)の方はまったく外出しませんし、木曜日の独居の顧客さん(80歳)も以前は私の車で

一緒に買出しに行っていましたが、今月はじめにロックダウンに入ってからは外出を控え、私だけが買物に行っていました。

そんな状況の中、もし顧客さんのうち誰かが感染して、万が一にも、死亡されてしまったら・・・?

そりゃご家族もときどき短時間だけ訪ねているようですからご家族から感染したことは絶対ないとは言えませんが、

それでも顧客さんに新型コロナを感染させたのは私である可能性はとても大きい。

もちろん顧客さんを訪問中は、手洗いやマスク着用や距離を保つことは必須ですが、それでも100%安全だとは誰にも言えない。

はい・・・、私は小心者です・・・。

そんな立場にはなりたくがないために、仕事を辞めることにしました。

 

マネージャーに伝えたのは、ちょっとした用件でマネージャーから電話があった1月12日。

ずっと辞めることを考えていたので、電話があったときにいいタイミングと思い、辞意を伝えました。

賃金は25日〆28日払いだったので、昨日25日を仕事の最終日としてもらい、無事4時間のお勤めを終えてきました。

マネージャーと待ち合わせて、仕事のあと身分証や感染防止/掃除用品などを返却。

思いがけず花束をいただいたので、私もお別れの品としてお煎餅を用意していてよかったです。

 

木曜日の顧客の独居女性も昨日のご夫婦も私の離職を惜しんでくださり、申し訳なかったです・・・。

でも代わりのサポート・ワーカーがすぐに入れるそうなので安心しました。

それなら私が辞めても顧客さん側には利点はなかったと言えますが、でも私の方にはあります。

これで顧客さんに感染させてしまうのでは・・・?という心配をしなくてよくなりました。

それに仕事を辞めることで外出の機会が減り、私自身が外で感染してくる可能性もそのぶん減りました。

オットーもムスメも在宅ワークしていますから、我家の誰かがコロナに感染した場合は、

私が持ち込んだ可能性が一番大きい。

なので私の外出の機会が減れば、それだけ家族の安全性は高まることになります。

私は自宅分に加えて、週一回義母(もうすぐ93歳)の買物もしていますしね。

クリスマスのため帰郷したムスメも、ロックダウンにより思いがけず長居していることだし!

コロナの猛威が終息に向かうまでは、今後は一切迷わずひきこもりニート主婦になって、

オットーとムスメの後方支援に徹しようと思います!

 

ちなみにオットーは私の仕事に関しては、自由にさせてくれています。

「今はコロナも怖いし、無理して働かなくていいんじゃない?」と。

そんなセリフが吐けるのも、私が自由にできるのも、オットーが在宅イラストレーターとして収入を得ていてくれるおかげ。

もしオットーの仕事がたとえば外食産業関係とかだったら、ロックダウンにより大打撃を受け、青くなっていたことでしょう。

自分たちの恵まれた状況に、感謝を忘れないようにしなくては。

同時に、コロナ禍で生活が逼迫して頭を抱えている人々が大勢いること、そして何よりも、

今この瞬間も世界中で、新型コロナ感染症と必死に闘っている人々がいることを、決して決して忘れてはいけません。

 

現在イギリスのTVで流れている政府広告です。

'Look into my eyes' :  government posts hard-hitting Covid-19 advert

「私の目を見て - そして、 『私は新型コロナウィルスの感染を防止するためにでき得る限りのことをしています』 と言ってください。」

 

これ、なかなかパワフルな広告だと思いました。

コロナを他人事としてルールを破ったり、コロナ禍は嘘っぱちで政府の陰謀だとか言っているたわけ者がいる現状が情けないですが、

皆がルールを守り感染拡大防止に努力すれば、それだけ早くコロナ禍から脱出できるはずです。

終息を待ちわびつつ、今は自分にできることを、最大限にしようではありませんか!

 


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